また明日、が言えない。 隊が違う私達が顔を合わせることは少ない。 今日会えたのだってたまたまで。 「明日も早いんでしょ?」 「ああ。」 一分一秒がもったいない。 もっと一緒にいれたら、なんて。 「また、明日…ね」 私は彼の顔を見ないで歩き出した。 見たらまた欲が出てしまうから。 「名」 名前を呼ばれ振り返る間もなく抱きしめられる。 嗚呼、そうやって貴方は。 「やはり手放せぬ。私の屋敷に来い。」 良いな、なんて念を押すように耳元で囁く。 断れないのを知ってるから。 弱点は、と訊かれたなら私はきっと貴方だと答えるだろう。 白哉は私の弱点を知り尽くしている。 そして私は彼に甘すぎる。 名を呼ぶ間もなく唇を落とされる。 私は貴方に、溺れていく。 アトガキという名のいいわけ ねっとりしました… うーん。 Back |