※今回に限り名前変換の苗字部分が主人公の娘の名前になりますので、ご注意ください。


5周年フリリク
to.すぴかさん






「忍足家恒例、家族会議始めるで!」



侑士のその掛け声に、わたしと一瀬は元気よく手を上げて返事をした。
食事をするテーブルセットに3人それぞれ座り、侑士の進行のもと行う家族会議。
一瀬が幼稚園に入ったときから始めたので、もう大分慣れたもの。



「ほんなら百音から今日の報告しぃや」

「ママからー!」

『はいはい』



くすくす笑いながら今日の出来事を侑士と一瀬に向けて話す。
洗濯したりとか、お隣さんにトマトを貰ったとか、買い物に行ったらキャベツがすごく安かったとか。
面白いことが例えなくても、どんな風に過ごしたのかを報告するだけでも、2人は最後まで聞いてくれる。
合間に質問だったりも入ったりして、わっと盛り上がったりする。
侑士いわく、お互いのことを話せば距離はずっと近いままだし、仲良しやろ!ってことらしい。
なんとも侑士らしいけど、実際会話は増えるし、いいことだよね。



「ほー、今日もえらいお疲れさんやったな」

「ママつかれたの?」

『疲れてないよー!ママ毎日楽しいからね』

「ママが楽しいと一瀬も楽しいー!」

「俺もやで」



ねー!なんて顔を見合わせる侑士と一瀬。



「よーし、ほんなら次は一瀬の番やな」

「一瀬はねー!」



こういう時に、あぁ幸せだなぁって実感する。
侑士が居て、一瀬が居て、それからわたしが居て。
朝いってらっしゃいを言ってから、おかえりなさいを言うまで、3人は離れているけれど。
それもいまのこのためのことだと思えば、全然寂しくはない。



「じゃあーさいごはパパね!」

『侑士はどんな1日だったの?』

「俺はなー」



家族がこうして集まって、笑顔が増えて、笑い声が上がって。
それが家族の形だから、とても愛しい、素敵な時間。








( )






20110622
家族で・・・というリクでしたので、このような形になりました!
すぴかさんが我が家のふんわりした雰囲気をお好きだと言ってくださったので、ほのぼのっぽい雰囲気を書かせて頂きました。
1年越しと遅くなり申し訳ございませんでした><
リクエストありがとうございました!

 
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