教室にいなかったジローを探しに中庭へ。
朝は一緒に登校したけれど、どうやら一時間目から教室にいなかったみたい。
昨日がっくんから借りたゲームを遅くまでしてたみたいで、朝から眠そうだったもんね。
登校時のジローを思い出してクスクス笑い。
だけどそろそろお腹が空いてる筈だし、起こしてあげなくちゃ。



『あ、いたいた』



涼しそうな木陰を陣取って寝てるジロー。
傍によって、顔を覗き込む。
額にはうっすら汗が見えて、ちょっと寝苦しそうな表情。



『ふふ、暑そう』



ジローの隣に腰を降ろして、ポケットから取り出したミニタオルで汗を拭う。
そのままパタパタとタオルを動かして風を送れば、寝苦しそうな顔が一転。



『気持ち良さそうな顔してるなぁ』



折角作ってきたお弁当が台無し、とかそんなことは思わない。
暫く待ってれば起きるだろうし。
それに、美都ちゃん待っててくれてありがとー、とか百音ちゃんのお弁当だー、なんて騒ぎ出すに決まってるもん。
その時のジローを思い浮かべれば自然にニヤける私の顔。



私の隣で、すやすや眠るジロー。
ちゃんと起きるまで待っててあげるよ。



『でも、出来れば早く起きて、一緒にお弁当食べようね』



寝顔もいいけど、美味しそうに食べるジローが見たいから。










20090627
可愛い寝顔しちゃって

 
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -