(ジロちゃん×男の子)









俺の隣ですやすや眠る万里くん。
いつもは黒くてまあるい瞳で俺を見つめるのに、今はその瞳が閉じられていてちょっと残念。



「ほっぺふにふにー」



ついつい万里くんのほっぺに手を伸ばしてその感触を楽しむ。
柔らかい頬はマシュマロみたいな弾力で、なんだか食べたくなってしまう。



『んぅ・・・』

「あ、起きちゃう?」



突っつきすぎたせいか万里くんが反応してしまい焦る。
気持ち良さそうに寝ているのを起こしちゃ可哀相だもんね。
まぁ、そうならちょっかい出すなって話なんだけど、ついつい構いたくなっちゃう。



「ふぁー」



眠っている万里くんを見ているうちに俺まで欠伸。
ごしごしと重たくなった瞼を擦って、万里くんの隣に寝転ぶ。
俺が隣に来たことで人の温もりに気付いたのか、万里くんがギュッと俺にしがみ付いてきた。
だから、俺も万里くんをギュッと抱きしめて温もりを確かめる。



「万里くん、おやすみー」



重たかった瞼は完全に閉じて、気付かぬうちに夢の中。
目が覚めたら、万里くんと一緒にマシュマロでも食べようかな。