(侑ちゃん×女の子)









俺と同じマンションに住む万里ちゃん。
俺を見つけると、もみじみたいな小さな手をぶんぶん振って走り寄ってくる。



『ゆーしおにいちゃん』

「なん?」

『万里ね、おおきくなったらゆーしおにいちゃんとけっこんするの』



くりくりの目で俺を見上げながら言う万里ちゃんに、俺の頬がだらしなく緩む。



「万里ちゃんがお嫁さんなんて幸せ間違いなしやね」

『えへへー』



頬に両手を当てて、笑う姿が可愛らしい。
小さい今だから言える、結婚という言葉。
きっと大きくなったら俺に言った言葉なんて忘れて彼氏とか作るんやろうな。



・・・って、俺ほんまもんのお兄ちゃんみたいな発想やな(笑)