さよなら、アガサ(創作)
2015/02/26 20:03



真っ暗闇。
対照的に壁は真っ白な空間。

とはいえ、
今は光が一切入ってきていない状態なので、
数十分たった今、その確証が持てないのも
事実だった。


「やなかんじ……」


一昨日プレイした脱出ゲームを思い出す。

自力で本格的な脱出ゲームは解けないことが
攻略サイトを見ることで
やけに意味の無い証明の判断にはなった。

そのあと、だいぶ
ファンシーな脱出ゲームに
いそしんでいたけど。

「……ものものしい。」

脱出ゲームのように、剥き出しのコンクリや
血の飛沫、病棟のベッド、錆びた鉄板、
恐怖を煽るようなアイテムが
この部屋にはなく、
ただただ白に閉じ込められたことが
私にとって恐怖だった。

そもそも、私を此処に捕らえた人間には
私を外に出す意思などあるのだろうか。

「……!」

まさか。

パッと灯りがともる。

私の目に飛び込んできたのは
【熊の人形】だった。


--message--
アイテム、【熊の人形】を手にいれました。
アイテムウィンドウから詳しくアイテムを
調べることができます。

--item--
【熊の人形】
→少し黒ずんでいる。
 お腹の部分が赤黒い染みで濡れている。
 ……中は、何が入っているんだろう?




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