ナトリウムを食らって(創作)*BL
2014/03/16 19:42

笹木奏斗(ササキカナト)
文芸部

三城裕太(ミキユウタ)
サッカー部


奏斗side──


「おいー、かっなとー!」

遥か上からふってきた手に
ぎゅうぎゅうされる。

僕が座っているから、というのもあるけど
彼の方が15センチ程は高いのは事実だ。

「…また、逃げようとしてただろ?」

黒い肌に、光る白い歯。

サブバックの中にはきっと
1.5リッターの水筒。

ぼう、とした頭で考える。

「…おはよ。」

確か今日は彼とはあっていないし、
放課後とはいえ
僕は起きたばっかりだから、
【おはよ。】できっと正解だ。

…ていうか、あれ?
今日、休みって誰かがいってなかったっけ?

「……そうか。おはよう、だな。」

なにやら神妙な顔をして此方をみる。

……。
あ、思い出した。
……まぁ、たぶん、だけど、
今日、なんかの授与式で休むとか
……誰かが、いってた。ような、気がする。

「………今、おれとしゃべってるよね?ね?」

何故か悲しそうな顔をして
こちらをみる彼は、やっぱり、

「変、だね。」

ぼそり、僕がそういえば、

「会話のキャッチボールしたい。」

と彼は呆れ顔で笑った。

「…サッカーボールで
パスをまわしてたんだけど。」

「え、まじで?ごめんっ!」

思考回路が単純な奴はいいなぁ、
なんてポツリ、考えた。


コーヒーを食らって。


今日は、君との下校の睡魔を食い止める。
……さて、今日を何の日にしよう?
告白、失恋、恋愛成就?




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