アリ
2日目。
蟻がきた。
昨日のゼリーがあったところになにか、感じ取ったのだろうか。
蟻「ぷっ、カブトムシ様が捕まってるよ」
蟻が俺をバカにする。
仕方が無い、カブトムシは虫の嫌われ者であり、絶対王者だ。
元G「余計なお世話だ」
蟻「そうかい」
そういうと、もうゼリーはないということを確認し、部屋から出ようとした。
が、タイミング悪く人間が部屋に入り、見つかってしまう。
少年A「あーありだ。」
幼いとは恐ろしい、蟻をあっさりと手を振り下ろし殺そうとした。
俺は慌てて、籠の中で暴れて見せた。
少年A「んー…なんだよー。」
見事、注意をひくことに成功した。
蟻はあわてて部屋から壁伝いに逃げて行った。
窓の隙間からでる直前、振り返る。
顔には非常に苦々しげな表情を浮かばせていた。
『お前なんかに助けられる筋合いはない』
そんな風に見えた。
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