memo | ナノ

Memo

「――妹がいるのですが」
「ウン」
「歳も離れているせいか、正直可愛くて仕方がないのです。今でもワタクシのベッドに潜り込む癖が抜けなくて」
「ヘェ〜」
「初恋の相手はワタクシなのだと言っていました」
「ねぇインゴ、その子がどれだけ可愛いか、ボクも良く知ってるし、キミには弟もいたよネ?」
「は?」

人人人人人人_
> 「は?」 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

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売出し中のアイドル(性格に難有)が一日車掌としてギアステに来て、自分がちょっと笑いかければ大概の男は優しくしてくれる(と思っていた)のにインゴさんに超そっけなくされて目も合わせてもらえず、どうにかインゴさんを見返してやろうと思ってそれまで興味なかったポケモンバトルに手を出し、わざわざ変装(のつもり)までしてバトルチューブに通い詰めるんだけど全然インゴさんに辿りつけなくてキィィ!!!ってなって、ついには電車降りた瞬間に涙がボロボロ出ちゃって。
取りあえず人気のないところまで行って一人で悔し泣きしてるところを偶然通りかかったエメットさんに保護されてベンチに座ってカフェオレとかごちそうになっちゃいながらバトルのアドバイスもらって、「がんばれ!」って慰めてもらう。
悔しいけどそれがすごく心強くて、涙も止まっちゃって。
夢主は久しぶりに他人に対して心から「ありがとう」とお礼を言うのですが別れ際

「――でも、あなたの演技、全然ダメね」

「あなたの弟さんなら、ここでほっぺにキスくらいしてくれるわよ!」
実は正体がインゴさんだってちゃんと気づいてた夢主が得意げに指さして笑って、また明日から頑張ろうって駆け出していく。
その背中を見送るインゴさんが「……本当に、可愛げのない」と、小さく笑って呟く。そんなお話がほしい。
そして後日見事インゴさんまでたどり着いた夢主が

「どう!これでアタシのこと、少しは認める気になっ、ッ!?ちょっ、何!?(ちか……っ)」
「――ええ。ただのお飾りの人形かと思っていましたが、認識を改めましょう」
「!!っそ、そう!!それっ…それは良いけどちょっと、近す、」
「――これは、先日の非礼のお詫びと、今日のお前への賞賛の証として……」
「!!?」

で、しれっと唇を奪うわけですよほっぺじゃなしに!!!
気の強いヒロインてあんまり書いたことないけど、そういう子が大人相手に振り回されてるのってすごく可愛いと思います。
でもこの場合無事お付き合いすることになったらインゴさんは夢主が初出演したドラマの相手役に物凄い嫉妬しそう。
口には出さないけど、一緒にそれ観てたらラブシーンで手に持ってたマグカップ素手で粉砕しそうな。

「!!!い、インゴどうしたの!?」
「……いえ、手が滑りました」
「滑ったって……!ちょっ、火傷とかしてない!?ケガは……ッ」
「――それよりも○○、このドラマ、今後もこのようなシーンの撮影があるのですか」
「へ?あ……明後日、キスシーン、が」
「………(徐に立ち上がる)」
「え、えっ…?インゴ、どこに……」
「放送局と作家に抗議の電話をかけてまいります」
「なんで!??(初めての主演なのに!!!)」

そしてインゴさんの謎の人脈と圧力により脚本が大幅に変更され、その無理やりな展開に夢主の初主演作はネットで散々叩かれ落ち込む夢主をしれっと慰めるインゴさん(元凶)

「うううっ……インゴッ…アタシ、次の仕事なくなっちゃったらどうしよぅぅ……!!」
「お前ひとりくらいワタクシが養ってやります。顔だけが取り柄なんですから、泣くのはよしなさい」
「ちょっとそれどういうい、……………えっ」

でも結局、嬉しいくせに素直になれない夢主が「あ、あんたに養ってもらわなくったって、アタシは一人でやってけるわよ……!!」みたいに突っぱねちゃって大ゲンカする(ただしケンカしていると思って気まずくなるのは夢主だけ)
そして懐かしい変装(のつもり)でギアステに来て物影からどうやって声かけようそもそもどうやって謝ればいいんだろうってぐるぐる考えながら様子を窺っている夢主に気づきながら声をかけてやらないインゴさん

「……良いのインゴ?あの子さっきからずっとこっち見てるヨ。泣きそうな目で」
「泣きだしたら迎えに行ってやりますよ」
「うわぁ(笑)」

とかいう会話をしている内にモブが夢主に気づいて「うわー!!○○ちゃんだ!!!握手してください!!」「俺も俺も!!」みたいな感じで一気に群がられて「えっ!?や、あの待って今は……!!(インゴにバレちゃう!!)」となったところで見かねたインゴさんが迎えに(助けに)行ってあげるのです。

そこでインゴさんにお姫様抱っこで連れて行かれるシーンをすっぱ抜かれ週刊誌で『人気上昇中新人アイドル、サブウェイボスと熱愛……!?』なんて煽りをつけられて、

「わあぁぁあんインゴのバカーッ!!どうしてくれんのこれ責任取ってよ!!」
「――ですから、そうしてやると言ったではありませんか」
「ッ……!!!ほ、本気、で……?」
「ワタクシがこのような冗談を言うとでも?」
「っお、もわない、けど……」
「――……○○」
「ひゃいっ!?(噛んだ!)」
「返事は……?」
「!!!――よ、よろしくお願いし、ます……っ(超小声)」

で、ようやく仲直り。 

昨日呟いたインゴさんと新人アイドルが自分の中で熱い。
雑誌でアヒル口してる夢主を見たインゴさんがなんかイラッとして無言で夢主の唇摘まんで引っ張るとか、写真集の撮影で水着でのショットがあると聞いて前日に散々キスマークと歯型つけちゃったりとか。
ドラマで共演した男優と捏造の熱愛報道されて静かにキレてたインゴさんが、いつも通り変装して訪れたバトルチューブでまで夢主がファンとカメラに囲まれて質問攻めに合っているところに颯爽と乗り込んで「――いい加減になさい」と一喝の後「コレは、ワタクシのものです」って肩抱き寄せて宣言しちゃうそんな王道展開もありだな、と!

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随分前に呟いた子猫夢主とインゴにゃん。
ある日子猫夢主がふと窓の外を見ると、木の上にインゴにゃんそっくりの猫がいて「あれ?インゴ?どうしてお外にいるの?インゴ!インゴー!!」って窓ガラスカリカリしながらみゃあみゃあ鳴いてたらその猫が気づいて窓辺まで降りてきて

「お呼びかい?可愛いお嬢さん」
「???あれ?インゴじゃにゃ、」ひょいっ
「――○○、孕みたくなければこれには近づかないことです」
「インゴ!(『はらむ』……?)」
「やぁインゴ!久しぶりだね!」
「……エメット、怪我をしたくなければ今すぐに消えなさい。そして二度と現れるな」

というやりとりがあり色々察したエメットにゃんがインゴにゃんの目を盗んでは子猫夢主に色々吹き込んでひっかきまわす的な。

「そっかァ、じゃあ○○はいつもインゴに苛められてるんだネ」
「そうにゃの!インゴはわたしとノボリさんのじゃまばっかりするの!」
「わかるよー。インゴ意地悪だもんねぇ」
「っ、そ、そう……!だからね、インゴはわたしの”テンテキ”にゃの!」
「うんうん。インゴは目つきも悪けりゃ口も悪いし、乱暴だし、自分勝手でヒドイ男だからネー」
「!!!そっ……そう、だけど…っ、で、でもね!ときどきは、やさしいよ!おやつ、わけてくれるし、えっと…それに……!らんぼう、だけど……インゴの毛づくろい、すっごくツヤツヤになる、し……!」
「(必死だ(笑))……なるほど、流石のインゴもお嫁さんには甘いのカナ」
「『およめさん』……?」
「アレ?違った?キミはインゴのお嫁さんになるんじゃないの?」
「???エメット、『およめさん』ってなにするの?」
「ウーン……平たく言えばインゴの子供を生めばお嫁さん、かな」
「!!それならもうインゴと約束してるよっ!あのねっ、ノボリさんがわたしの赤ちゃん見たいって言ってたからねっ、だからがんばるのっ!!」
「(無知って恐いナ)そうなんだ。でもインゴの相手をするとなると、○○も大変だネ」
「……たいへん、にゃの?」
「そりゃあ大変だヨー、何しろ棘が……それでなくとも○○はちっちゃいからね、すっごく痛くて泣いちゃうかもよ〜?」
「(いたいの?!!)」
「(恐がってる恐がってる(笑))だからネ、今度インゴが○○に乗っかってきたら、気をつけた方が良いかも」
「!!!」

そんな会話があったものだから、いつも通り毛繕いしてやろうと思って子猫に乗っかかった時に子猫がビクンッて飛び跳ねて「やっ……!い、インゴ…わたしのこと、『およめさん』に、するの……っ?」ってプルプル震えながら言い出すものだから「!!??」ってなるインゴにゃん。

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朝目が覚めたら隣で寝てるインゴさんに薄らおヒゲが生えてきてることに気が付いて(ヒゲだ……うわー、インゴさんにもヒゲ生えるんだー)って妙に感心しながら指でショリショリしてたら目を覚ましたインゴさんが鬱陶しそうな顔して無言でジョリジョリ頬ずりしてきて「いだだだ!!」って叫ぶ朝も良い

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ベンチでタバコ吸ってる時にたまたま居合わせた幼女にじっと見つめられて、数秒の沈黙の後に「ポッ」と煙を吐き出して輪っかを作って見せたら目をキラキラさせてきゃーきゃー喜ばれ、満更でもない顔をしているインゴさんをギアステの壁からそっと●RECしたい

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――ある日、目が覚めたら部屋の中に不思議な生き物が二匹いた。
その生き物は('▲')('▽')こんな顔(?)をしていて大きさは両手に乗るくらい、おまんじゅうみたいな形をしていて、触るとぷにぷにして柔らかい。
片方は時々「マシー」という奇妙な鳴き声を上げる。
ちなみにファーストコンタクト時、びっくりして声を失った私を見て「え?初めからいましたけど?」とでも言いたげな顔をしていた。
手も足もないくせに部屋中を動き回って、夜には勝手に跳ねてベッドに潜り込んでくる。
あったかいから今は重宝しているけど、夏になったら冷蔵庫にしまっておこう。

そんな感じのモチメリみたいなモチマスと同居するお話がほしいです神様……
夜になると(あるいはキスでもすると)人間の姿になるって言うのは形式美ですよね……!!!
('▲')の方は気が利いて、私が疲れている時にはコーヒーを用意しようとする。
でも手足がないから結局失敗して、割れたカップやコーヒー豆を片づける手間が増えるだけなので正直ちょっと面倒臭い。('▽')の方は気を抜けばスカートの中に潜り込んでこようとするので最近はGパンばっか履いてる。
しかし一週間が過ぎたところで私のタンスの中からGパンが消えた。('▽')が(^▽^)になってた。

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「はいっ!これホワイトデーのプレゼント!」
「えっ?あのクダリさん……私バレンタインデー休みでしたし、クダリさんにチョコあげた覚えないんですけど……」
「うん!わかってる!でも夢の中でもらったから(*^▽^*)」
「……(なんでだろう、視界がぼやける)」
「だからね、これ、受け取って!」
「っ……じゃ、じゃあお言葉に甘えて……(箱小さいし、どっかブランドのチョコとかかな……?)」
「あのね、サイズわかんなかったから13号にした!おっきすぎたらネックレスにでも通して!」
「指輪…だと……!!??」

クダリさんの愛が重い

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可愛くないところがくそ可愛いちっちゃいぶすくれてるインゴさんのおてて繋いでお買いものしたい。
どうしても荷物を持つと言い張るインゴさんに「じゃあお願いしようかな」って荷物渡して、そのままインゴさんを抱っこして歩きたい
「……なにか、まちがっている気がするのですが」「気のせいですよ!」



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