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Memo
※猛獣インゴ

「ずっと疑問に思ってたんですけど……インゴさんて閉じこもってる割には全然獣臭くないって言うか、むしろ毛並みはツヤツヤですし、すごく良い匂いする時もありますよね?」
「ああ、まだ知らなかったのですか。この檻、寝台の後ろ側から外に出られるようになっているのですよ」
「えっ」

インゴさんの檻があるテントの裏にはエメットさんのお部屋があるので、インゴさんはみんなが寝静まった時間になると結構自由に檻の外に出て、エメットさんのところでお風呂とかも勝手に入ってます。けどそれを他の団員に知られると恐がられるし色々面倒なので知ってるのはエメットさん(と夢主)だけ。

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※猛獣インゴ
猛獣インゴさんはまだほだされ始めてる自覚がないころ、夜中に雨が降ってきたのが匂いでわかって「(今夜は冷えそうですね……まぁワタクシには関係ありませんが)」って思ってたらふと横で裸のまま寝てる夢主が目に入って、徐に毛布をかけてやろうとしたところでハッと我に返り「(……なぜワタクシがそんなことをしてやらねばならな、)」「ッ、くしゅっ」「!!!」ってなって反射的にバサッと頭から毛布を被せ、また我に返って頭を抱えている姿を夢主用の毛布持ってきてくれたエメットさんに目撃されてると可愛い。

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お付き合いしてるはずなのに全然手を出してくれないアニクダさんに焦れて「私ってそんな魅力ないですか……!」と半ギレ涙目で迫ったらクダリさんがすっごいオロオロしながらそんなことないって言い張るから「じゃあそれを証明できますか?」と、ようするに『今ここで手を出してみろ』と脅したのにテンパりまくった末に肩をガシッと掴んで「き……っ君で、抜いてる!!!」とおよそ見当はずれなことをカミングアウトした数秒後にハッと冷静になって「うわあああああ!!ちがっ…!い、今のはちが……っい、いや違くないけどそうじゃなくて!!!」って必死に言い繕う姿を眺めていたい。
アニクダさんは不器用空回り可愛い。大切にしたいし絶対に嫌われたくないからなかなか手を出せなくて、だけどやっぱりそういう欲求はあるわけで、夜な夜な自分を慰めては自己嫌悪に陥ってそうな。

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餌付け感覚でクダリちゃんに飴玉あげてたらいつの間にか懐かれて「えへへー、僕ね、○○大好き!」とか言い出されたから一瞬迷ったけどあまりにクダリちゃんがニコニコしてるものだから『ああ、ライクの方ね』と判断して「私もクダリさんが好きです」って返事したらクダリちゃんの中では告白成功で、お昼を一緒に食べるようになり、スキンシップも徐々に激しくなってきて、偶々同じ時間に上がった時に「今から帰り!一緒に帰ろ!!」って声かけられ、手を繋ごうと言われた時点で『あれ?』と思いつつもやっぱりクダリちゃんがあまりにニコニコしてるものだからまあいいかと流し、分かれ道に来たとこで

「あ、じゃあ私こっちなんで……」
「うん、知ってる」
「……?え、や、だから手を、」
「もう暗いから部屋まで送ってく!……いや?」

ってしょんぼり顔で聞くものだからまさか嫌とは言えず、部屋まで送ってもらったところで『送って貰っといてじゃあサヨナラってわけにもなぁ』と「……あ、あの。よかったらお茶でも飲んで行きませんか?」って聞いたらものすっごい嬉しそうに「うんっ!」って言われて、本当に可愛い人だなぁと想いながら部屋に上げたら、ドア閉めた瞬間にぎゅうううっと抱きしめられて「え、えっ?」ってなってる内にやたら熱い目で見つめられたかと思うと同意も何もないままにいきなりキスされて、さすがに動揺して突き放し問いただせば「?どうして?僕たち『恋人同士』。ハグもキスも普通のこと」ってきょとん顔で言われて「えっ、えっ」ってなってる間に壁際に追い込まれ、膝を割られて「……僕、間違えた?○○は僕とこうするの、いや?」って捨てられそうな子犬の目で問いかけられて「、い――や、じゃ……ない、で」『す』を言い切る前にまた噛みつくみたいなキスをされてそのままベッドに連れてかれた末においしく頂かれてしまい、翌朝隣で寝ている天使を見て改めて「………あれぇ!?」ってなる、そんなテンプレがほしいのです。
そして目覚めた天使に「……ん、?あ…○○、おはよー」って寝起きのちょっと掠れたセクシーな声で言われて「ッ!!?やっ、あ、あの…!き、昨日のことはッ、ですね……!」「……うん。ごめんね、○○が可愛いから、あんまり手加減できなかった。痛いとこない?」と照れながら言われしかしここで更に流されるわけにはいかないと、誤解を解こうと試みるも「……じゃあ○○は、誰にでも好きって、言うの……?」「誰とでも、手、繋ぐ……?」「僕じゃなくても、エッチ、する……?」と、涙目成人男性に『エッチ』とか言われて悶絶した後、最終的に撃沈(陥落)するまでが一連の流れ。

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今朝出勤中にちょっと前を歩いている職場の方(女性/とても好き)を見つけたので走って追いついて「○○さんが見えたから走って来ました!」と言ったら「今のはいい。きゅんとする」とすごく褒められた。脊髄反射でサブマスに置き換えると萌えすぎて息が詰まった。なんで私サブマスじゃないんや………

「おっ、おは…っおはようございます……!」
「……え?あ、おはようございます!ごめんなさい、イヤホンつけてたから気づかなくて……!」
「っいえ!お気になさらず!」
「?あの、息切れしてますけど大丈夫ですか?」
「ふふ…恥ずかしながら、○○様が見えましたので走って来てしまいました」

そしてその後揃って出勤したことをクラウドさんあたりにからかわれて「ちがっ…!違うのですおやめくださいまし!!今日は本当にっ!偶然一緒になっただけで……っ!!」とか一生懸命否定する姿にムラッとするに違いない。
多分このノボリさんは絆創膏とか裁縫道具を当たり前に持ち歩くくらいに女子力高い。一緒にお昼食べることになってサンドイッチ食べようとしたら「よろしければどうぞ」って除菌シートくれそう。多分クダリさん用に常備してるんだろうけどノボリさんにやられるとどう考えても女子力。



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