最後腕を柔らかくつかみあう二人が凄くよかったです。ありていに言うと綺麗でした。
無間地獄に落ちたらしい当麻さんは一体どんな扱いなのかが今一つ判らないのがちょっと苦しいです。認識の分だけ世界がある。瀬文さんが認識の中に当麻さんを引き入れて実体化したのはなんとなく判るのですが、果たして他者から見た二人は本当に二人なのか。
何にせよ時間も世界も超えて相棒であり続ける二人の関係性にやられました。自分の知りえる愛という形を全て超えた、愛というにも曖昧だけど確固とした関係性。大好物です。ありがとうございます。
「来世で会おう」っていう台詞が本当に切なかった。うっす、って応える当麻さんも切なかった。結構すごいCGでしたし、そのままあの穴の中にとぷんと沈んじゃうのかなーって思いきや、綺麗な遺体が転がっていたのが印象的です。
というか平行世界ネタは以前書いていたので、まさか映画でこんな展開になるとは思ってませんでした。創造ではなく転移、なんですよね、多分。
私たちが見ていたドラマや映画の世界をA、転移した先をBとすると、最後に手を取り合った二人はやっぱりAのままで、Bの瀬文さんはAの彼に上書きされて、Bの当麻さんは即死だったんでしょうね。最後に雑踏の中に消えた二人は、もしかするとどちらでもないCの世界の二人なのかも。
天とかで映ってたシャボン玉は、認識の分だけ世界があるっていうのを暗喩していたのかなーと思います。自分の認識と誰かの認識が混ざり合って世界はきっと構成されているんですよね。
Bでは係長や吉川さんや三馬鹿や美鈴ちゃんや地居や陽太とは一切合財関係を持たない二人だけど、でもどこかの平行世界では隣り合って嘘のような冗談のようなやり取りをして捜査してるんだよなー、と思って心の安定を図ってます。
続きは無いだろうけど、そんな世界を見たい…な…。


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