よんじゅうはち



エスパー颯斗くんが私の隣に座って白銀変態桜士郎さんが座りなおすと、颯斗くんはこの状況がまだ理解できていないのか、私に話しかけてきた。



「星河さん。これは……?」


「あー……っと、かくかくしかじか。」


「そうなんですか?……って、ちゃんと説明してください、星河さん。かくかくしかじかで分かるのは漫画や本の中での話だけですよ。」



少しむくれてる颯斗くん可愛いとか、ゲームの中ではかくかくしかじかが通用しないんだね!とか、どうでもいい脳内やり取りは置いといて。
ちゃんと事の経緯を(少しばかり誇張して)教えると、颯斗くんは思案するように手を自身の顎に寄せた。

真剣な颯斗くんカッコいい!!っていうか誇張したって私別にいいと思うんだよね!うん!!
会長が役に立ってなかったのは本当だし!!←



「……そうですね。一先ず…会長?」


「なななななんだ颯斗。」


「貴方はここにいながら、何故何もなさらなかったのですか?星河さんは困っていたと仰っておりましたが…?」


「…いや、それは、だな……俺にも考えがあって…!」


「言い訳は聞きません。……それと白銀先輩。」


「…っな、なんだい?」


「星河さんに取材をすることの承諾を得ましたか?新聞部部長がアポイントメントを取らずに取材してもよいものなのでしょうか?」


「えっと、ね〜?これは俺のスタイルっていうか、ね??」


「問答は無用です。」



…すごく頼もしいけど、まあまず颯斗くんの黒い笑顔には目を瞑る。
そして、助けてと言っている会長と白銀変態桜士郎の視線は無視。
当然の報いです!!


颯斗くんから渡された耳栓を耳に装着すれば、少し高鳴る私の心臓が聞こえてきた。


生・黒板キーキー!!!!
((ぎゃあぁああああ!!耳っ!耳がぁあああ!!))
(ざまあみろ!)


─*─*─*─

やっとこさ更新です。







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