よんじゅうなな




「俺は白銀桜士郎。君は田中星河ちゃんだよね。」


「…はい。まあ。そんな名前だった気もします。」



なんだろう。
すっごくめんどくさいよこの人。
何でそんなに鼻息荒いの。
何でそんなに興奮してるのさ。



「んじゃあ取材してもいいかな!?」


「何がどうなって取材になったんですか!」



観念して、赤髪の変態さんと話すことにしたはしたけれど、取材なんて聞いてない。
いや、彼がいる時点で取材なのだろうとは思ってはいた。
でも、私の取材となると別の話である。

向かい側に座る(というか、テーブルに手をついて身を乗り出してる)変態さんをジト目で睨んだ。



「取材って新聞の、ですか……?」


「新聞部だからね。」



うん!だろうな!!!

ああああ。
どうしよう。ほんと、どうしよう。
大事にしてほしくないのに!!スカート履きたくないのに!!
ズボンってかなり快適なんだよ!スカート寒い!ダメ、絶対!!←

変態桜士郎の笑顔が憎らしくて堪らないよ!
ってか何!?なんなの会長!!
さっきから黙っちゃってさ!!
星河ちゃん、激おこプンプン丸だよ!
もう、颯斗くん助けてー!!



「呼びましたか星河さん。」


「声に出てましたか?」


「…?出ていませんでしたが?」


「……」

「?」



颯斗くん、いつからエスパーになったの?!
(…なんのことですか?)
(あーやだやだ!筒抜けになっちゃうじゃん!変なこと考えられない!!)


─*─*─*─


4710ちょっと颯斗くん不足すぎて意味わからないところで颯斗くん出しちゃいました。テヘペロ。





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