よんじゅうご
掲示板にはでかでかと私が女子制服で走っている姿とつっこちゃんの走っている姿が貼られている。
いつだ!?
マジでいつ?
おねーさん知らないよ!!?
まあ、こんな写真を撮るやつなんて一人くらいしか思いつかないんですけどね!!
「むー…」
「おい!田中!!」
「うわあ。芝犬飼…オヒサダネ。オハヨー。」
「芝をつけんな!!芝を!!…つかよ、これ大丈夫なのか?お前。」
「知らん。」
掲示板を見上げながら、どうしようか思案していると芝犬飼から声を掛けられた。
聞かれることなんて分かりきっていたが、これをどうすりゃいいのかなんて思いつかない。
まあ、バレるのは一向に構わないんだけど、それによってスカートに戻されるの嫌だ!!あと、もじゃめがねとは良好な関係を築きたい!!
うん。面倒なことは御免だ。
「知らんって、お前…」
「後で考えるよー…とりあえず、遅刻したくないんで!!じゃあな!!」
そうして、微妙な顔したままの犬飼を置き去りにして教室に着いたわけだけど。
「星河っ!!どうしよう!俺たち、ちゃんと秘密を守ったのにぃいいい!」
「ってか女子制服着たなら見せろよ!」
「そうだそうだ!!俺達冬服しか見てねぇ!!!!」
「うん。黙ろうか。」
(特に最初に言ったヤツ以外。)
((みんな気づこうよ。こんだけ騒いでたら隣のクラスの人達にバレるって。))
─*─*─*─
連投連投!!
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