さんじゅうろく




お馴染みの弓道部メンバーにそういえばお前はなんで男の格好をしているんだとか男口調なんだとか色々と聞かれたけど、それがただ単にスカートを履きたくなかったとかっていう理由だとあれだよね。言えないよねw

それで、なんだか話が進んで何故かつっこちゃんの制服を着ることになってしまった。


なんで!?
ほんと、どういう経緯でそうなったの!?


そうは思ったけれど、つっこちゃんのキラキラした瞳と誉さんにも着てみてよ、と提案─有無を言わせない感じで─されたらもうしないわけにはいかなかった。


つっこちゃんのやつ細いから、入らないと思ってたのに…
意外と入ってビックリだよ。

うぅ、下すーすーする…




「…やだなあぁああ」


「誰、ですか……?!」


「え。」




スカートを摘まんでヒラヒラとさせていたら、がらりと戸がなる音と聞いたことのある声が私の耳に入ってきた。

そちらの方に顔を向けると顔を背ける黒髪の一年生がいて、なんで背けてるんだろうと思って手をスカートから離し………

ああああぁっ!!!!




「(…白の水玉)……どうも、露出狂さん。」


「ち、違うんでしゅ…うわ、……違うんです!!」


「何が違うんですか。っていうか、僕ここ使うんで出ていってくれます?」




大層、私の顔は赤かっただろう。



ああもう最悪な初対面
(はい。ごめんなさい。今出ていきますうぅう…!!)
(お見苦しいものを梓きゅんにぃいっ)
(……お嫁にいけない)


─*─*─*─


梓との初こんたくと!!w
パンツを自分で見せるなんて、破廉恥なwww





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