ぜろ






私と彼は


元より交わる事はなかった。



大きな大きな壁が、私と貴方の間を隔てているから。


だから、こんなことになるはずはなかったんだ。



――と
思ってもいないことを私は打ちながら、頭を掻き毟る。


私は所謂、夢小説サイトの管理人ってやつで、かの有名な乙女ゲームのStarry☆Skyのファンだったりする。

それで今、颯斗落ちの長編トリップ夢を書いている。


あーもう…
スランプだ。完全なる、スランプだ。

私が書いてきた夢小説の中で、一番悪い出来だっ!


一旦手を止めて、手を休ませながらこれからどうしようかと思考を巡らせる。


やだなー
読者さんたちも、連載楽しみにしてるし…(たぶん)
結構終盤だし、ちゃちゃっと書き終えたかったのにな……(私的には)


どうも、最終話に繋げられそうな言葉が浮かばない。

なんとなくは浮かんでいるのだけれど、上手く言い表せないのだ。

あー…どうしよう。

もう、2時だし…明日始業式ってか…学年がひとつ上がるんだよなぁ……

マジでゆーうつッスわー…


その日は布団に入りながら、親にばれないように携帯で打ち込んでいたため、うとうととしてきた私はそのままの体勢で寝てしまった。




to be continued...?


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