さんじゅう
噂がなくなり始めたある日のお昼。私が天文科に足を運ぶとそこにはオカンしかおらず、羊くんがアメリカに明後日発つと、オカンから聞かされた。
いきなりだなあ。
…というか。
は、早くないか!?
なんか。えと。うん。
早くないか!!!?←
色々と聞きたくて聞けてないこととかいっぱいあるのに。
主につっこちゃんのことだけども…!
焦っている私の頭をオカンが優しく撫でてくる。
「確かに、みんなで花見しようって言ったときとか行かなかったけどさ!!」
いや、正しくは颯斗くんに何故かテストの点数がバレて行けなかっただけなんですけどね!!
西洋占星術科の内容を教えてくれたのは助かったけど!!
……なぜ、知っていたんだ?
颯斗くん。
「…うーん?」
「まあまあ。羊も伝えたくなかった訳じゃないんだ。」
「わかってるよー噂でしょ?……ホモ嫌いなのにな俺。」
「俺はわかってるよ。そもそも星河ちゃんは女だしね。」
「羊くん噂とか信じる人なんだってことにびっくり。気にしない人だと思ってた。」
終始にこやかに錫也は聞いてくれる。
まじオカン。優しいわあ。
と、危ない。
また抱き着きそうになっちゃった。
錫也は空中で持て余した私の両手を交互に見て、別に俺は気にしないよ?と言われ思い止まった。
「錫也は気にしなくても、俺は気にするの!!」
「あははは。ムキになるなって。」
「ふん。絶対明日羊くんの見送りには行く!!よし!!嫌って言われても行ってやる!!」
「じゃあ明日連絡するな。」
「流石オカン!!宜しくー!!」
そのまま私は天文科クラスを後にした。
(言っちゃう前に何かあげたいなあ。)
―*―*―*―
久しぶりのうp。
話の展開に詰んだ私を誰か助けて_(:3」∠)_
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