にじゅうはち
あああああ
墓穴掘ったぁあ……orz
颯斗くんの笑顔がすごく怖いよ!
ううう…
なんかいつのまにか、起こされたんですけど。
しかも、隣に腰かけてきたよ魔王様。
「確かにお気持ちはわかりますが、星河さん。サボらないで戻りましょう?」
有無を言わさない笑顔―おそらく―で語りかけてくる颯斗くんを見ずに首が引きちぎれるんじゃないかと思うくらい縦にブンブン振る。
それから、まあでも…少しは息抜きしてもいいですかねとの颯斗くんのお達しでキラキラと輝く星の下、スーパー無言タイム。
ナニコレ、キマズイ。
え、何か喋ろうよ。
颯斗くん。
私がしゃべるとしたら変態的になってしまうから自重したいのだけれど。
と、無言に堪えきれなくなった私はちらりと颯斗くんを見るとこちらをじっと見つめてくる目とかち合った。
「あ、……すみません。なんでもないです。俺は何も見てません。ありがとうございます。」
ぼ、棒読みになってしまったではないか。
なんだこのむず痒い時間!!
え、もう
生徒会室戻らね!?
無言が辛いよっ!
冷や汗だらだらだよ!?
もう帰らないかと提案しようと立ち上がると、そういえばと颯斗くんが声を出した。
タイミング悪いよ颯斗くん、などと思いながら振り返ると彼は視線を落としてシリアスな表情をしていた。
あれ?
私何か颯斗くんにしちゃったのかな…?
「土萌くんに抱き着いてから、噂が広まった、とかでしたよね。確か。」
「へ?……、ああ。うん…そうなるのかな…?」
「そうですか。……さあ、もう戻りましょうか。」
少し拍子抜け。
もっと重大な話かと思ってたから。
でも、あれ?
なんか、颯斗くん落ち込んでる?
え、なんで?
私は何もわからなかった。これがはじまりだったなんて。
(僕の時は星河さんは勘違いされなかったのに何故、なんて言えません。)
(僕はどうしたんでしょうか?)
―*―*―*―
次は颯斗くん視点かも?しれない。。。
何て言ってみたり言ってみなかったりラジバンダリ。
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