にじゅういち


結局私は、私の訳を聞いた颯斗くんの有無を言わさぬ笑顔で颯斗くんと芝犬飼のいる班と過ごすことにした。


断る…?
そんなの出来るわけがない!!

怖いもん!!あの笑顔!



――――…


そして、運命のオリエンテーションキャンプの日。

西洋占星術科から抜け出て颯斗くん達の元へ向かう。


あー
男ばっかでむさ苦しい…


と愚痴を溢しそうになるのを堪えながら、人の合間を縫って歩いているとピンクと緑の頭が目に入った。





「青ぞ…颯斗くーん!!……と、芝犬飼。」


「っんだよ!!その、ついでみたいな言い方っ!!つか芝をつけんな!芝を!!」


「おはようございます。星河さん。」


「おはよー」


「おい無視かっ!!」





危ねー危ねー
そういえば、昨日颯斗くんに会長と翼くんはもう下の名前で呼んでるのに僕は名前呼んでくれないんですか?とかめっちゃ怖い笑顔で言われたんだった…

しかし、心の中では言いなれていても口に出すと恥ずかしいなあ…
え?
じゅうはち話で名前呼びしてるって?
あのときは颯斗くんいなかったからノーカンよ!ノーカン!!





「今日はよろしくお願いしますね。」


「俺らに迷惑かけんなよー田中。」


「迷惑なんてかけねぇし!…よろしくね颯斗くん!!」





その温度差キモい…
(何なに?芝犬飼くん?)
(…なんでもねぇつか、まじやめろ芝つけんの)
(……青空がすげぇ嬉しそうにしてやがる)



―*―*―*―


芝犬飼のくだりくどいなぁwww



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