じゅうご




おされへあーくんはそうでもなかったけど、やっぱり、羊くんは私がいるのが、あんまり嬉しくないみたいで、終始むすっとしていた。





「錫也。なんで、こいつも一緒に食べなきゃいけないの。」


「まあ、そういうなって。田中くんが居たっていいじゃないか。」


「月子もいないし。今日はサイアク…」





………泣いていいですか。
いいですよね。
泣きます←


羊くんの素敵な顔と素敵な声で最悪だと言われ、胸が苦しくなる。

はあ…
こうなると思ったから嫌だったんだよなあ、つっこちゃんいないし。つっこちゃん帰ってきてぇええ!!


俯いていると錫也が優しく声をかけてくれた。


マジおかん。。。





「大好き錫也ぁあ!!」


「え、えっ!?ど、どうしたの、田中くん!?」


「ななななな何言ってんだよ!!てめぇ!!!?」


「うわあ、ホモなの?ますますサイアク。」





照れる錫也と、なぜか動揺するおされへあーくんは置いといて、私は勢いよく立ち上がる。

周りの人は何が起こったのかとどよめいた。





「ちょっと、瞳と髪と顔が綺麗ってだけで俺をホモ呼ばわりすんなよ!俺はつっこちゃんラブなんだ!!」





どや!!
私のつっこ愛が伝わったかしら!!


すると、羊くんはきょとんとした顔をした後すぐに吹き出した。





「あははは!何それ、ほぼ僕の事褒めてない?っていうか、月子を好きなのは僕の方が強いからっ!!」


「うわ、しまった。つい本音が…」


「それに、錫也を好きって言ったのは?」


「それは、お母さんへの想い的な…?まあ、とにかく。俺はホモじゃないっ!!」


「わかったよ。わかった。田中はなかなか面白いね。」





初めての笑顔にキュン死寸前
(はあ…星河ちゃんでさえ俺のことお母さんと思うとか…)
(錫也?どうした?)
(ううん。なんでもない。)


―*―*―*―


羊くん大好きー






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