は?何言ってるの?
「梓くん梓くん。」
「………」
「"吸わないで〜"って言って!!お願い!!」
何を言っているんだろうか、この先輩は。
廊下でいきなり声を掛けてきたかと思ったら、手を思いきり握りながら変なことを言い出した。
「あ!あ!!"これでも執事DEATH☆"でもいいよ!!」
「嫌ですよ。なんですかそれ。」
「ん?ああ、パンダとオカマのセリフ。」
「
ろくなもんじゃないですね。」
キラキラとした表情で僕を見つめてくれるのは嬉しいのだけれど、内容が内容だし素直に喜べない。
はあ、と溜め息ひとつ。
視線を一度足元に向けてから見上げると、そこには先輩がいなかった。
どこにいったのだろうと回りを見渡すと見覚えのある弓道部の先輩方がいらっしゃった。
名前先輩もいて、何やら僕に言ってた事を先輩達にもいっているようだった。
「あ、木ノ瀬くん。名前さんがね、ちょっと……」
「はあ…次は何なんですか?」
「えっとね!誉さんには"うぉ親方さまあぁあああっ!!"って言ってほしくて…宮地くんには"僕は人を愛している!だから、人も僕を愛すべきだよね!!人ラブ!!!!"って言ってほしいの!!」
困り果てた顔の金久保先輩と宮地先輩を名前先輩は気づかないのだろうか。
息を荒くして回りに宝石が散りばめられているのかと思うほど嬉々とした顔で涎を垂らしている。
女子として、それどうなんですか。
「一回……一回だけでいいから…ね?」
上目遣いをしても、涎で可愛さ9割減です。
でも、先輩方には効いた様でした。
……恋は盲目って言いますもんね。「本当に一回だけなら…」
「誉さん大好き!!!!」
「っ!!…じゃあ………うぉ親方さまあぁあああ!!」
「きゃああああっ!!幸村ぁあああっ!!」
金久保先輩尊敬します。
愛故ですね。わかります。
わかりませんけど。
「宮地くん……は?言ってくれない…?」
「う…い、一回だけだからな。一回しか言わないからな!!」
「一回でいいの!」
「………ぼ、僕は人を愛している!だ、だから、人も僕を愛すべきだよね!!人ラブ!!!!」
顔を真っ赤にさせながら、大声で言い切った宮地先輩が神々しく見えます。今だけ。
「臨也ぁあっ!!!!私は愛してるよぉお!!」
「な、何を言っているんだ名字はっ!!!?」
「僕には分かりかねます。」
また、溜め息ひとつ。
宮地先輩は抱きつく名前先輩を満更でもない顔で抱きとめながらあわてふためいている。
それは少し癪だった。
だから、言っただけであって別に僕も名前先輩に喜んでほしいとかそういうんじゃないから、先に言っておこうと思う。
「これでも、執事DEATH☆」
((僕も大概だな…))
(グレルさぁあん!!抱いて!!!!←)
(名前さん!?)
(っ名字!?)
(僕は構いませんよ。)
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やらかしたwww
中の人ネタパートわん。
わかる人にはわかるはず…
最初は今が夏だから夏組で!!
シリーズにしますよ!!
(誰も期待してねぇwww)