あのゲームをしよう。
「ぬいぬーい!!ポッキーゲームしよう!!!!」
生徒会室に大声で入ってきたのは、俺の彼女である名前だ。
が。
「ばばばばバカじゃねぇのか!?なっ何言ってるんだよ!!!?」
「へ?ポッキーゲームしよう?」
「そ、そう言うことじゃなくてだな!?」
何を言いたいのかわからないという表情をしている名前を俺は溜め息を吐きながら、他のメンバーを見やると颯斗は固まって動かなくなっており、月子は顔を真っ赤にしてあたふたしていた。
俺は翼が名前と同じ表情をしていたことにまた溜め息を吐き、じと目で名前を見る。
「もー。ポッキーゲームの何が悪いの?」
「何、ってそりゃ…」
周りにみんなが居ちゃあ恥ずかしくて出来ないだろ。
俺は構わないんだが……
「ああ!!手がベトベトになっちゃうから?」
「はあ!?んなわけあるか!!」
「名前ちゃんはポッキーゲームの内容知らないの?」
「知ってるよ!ポッキーのチョコレートの部分をどれだけ早く食べられるか競うゲームだよね?口の周りとか手がベトベトになっちゃうから嫌がる人も多いんだよね?」
ニコニコしながら言う名前に月子は安堵した表情でほっと息ついていたが、俺はなんだか恥ずかしくなって顔が熱くなるのを感じた。
だって普通、ポッキーの端と端からどんどん食べていって最終的に……あの。あれするって思うだろう!?
はあ……
考えてみれば、人前で手を繋ぐことすら恥ずかしがる名前が、こんなこと言う訳ないもんな……
「ぬいぬい顔が真っ赤だぞー!!ぬはははは!!」
「はあ…名前さんが天然でよかったです。」
「?」
あっちの方のポッキーゲームは名前と二人きりなったときにでもするか。
―*―*―*―
ちなみに、名前ちゃんの言うポッキーゲームを教えたのはおーしろーですw
ってか落ちがないwww