暑いの。
放課後にアイスを買って生徒会室に行ってみると、翼くんが茹だっていた。
もう、今にも溶けてしまいそうな勢いで。
翼くんが寝そべっている茶室に少し寄って、声をかけてみる。
「ぬ〜ん…」
「翼くん…?大丈夫かい?」
「!…名前!!」
私に気づくと、咄嗟に起き上がり瞳をキラキラと輝かせた。
本当に嬉しそうにしてくれるから、私も嬉しくなって笑顔になる。
「いつ来たのだー?」
「今さっきだよ。あ、そうそう。アイス買ってきたんだ。食べるでしょ?」
「うぬ!熱くて死にそうだったのだー」
「名前様に感謝するのよ?」
ちょっと冗談混じりにそういうと、翼くんは閃いたような顔をして私に抱きつく。
「翼くん!?あ、暑いよっ?!」
「名前に感謝を込めてるのだー!伝わったか??」
「う、ううううんっ!!」
「どっちなのだ〜?」
恥ずかしくなってどもると、翼くんは少し意地悪な笑みを浮かべて私に顔を近づけた。
気温も相まって顔が熱くなる。
「俺、名前に感謝してるから今キスしたい。」
「そ、れとこれは、関係な…ん」
「ぬはは!!名前、顔真っ赤!可愛いなぁー」
「もう!アイスあげないっ!!」
「ぬがっ!?それは嫌なのだー!!」
暑いのに抱きつかれるのは嫌じゃなくて。
けど、やっぱり少し恥ずかしくて。
結局しょんぼりしている翼くんが可愛くて、アイスをあげてしまった私は翼くんに逆上せているみたい。
―*―*―*―
なにが書きたかったんだろうか…?