餌付けの彼女







俺のクラスメイトに不思議な女がいる。

仲のいい友達もいるんだろうけど、どうも一人でいることが多い。
(最初は陰気なだけかと思ったけど、思ったよりも明るい子だった。)


驚くことは細い華奢なからだなのにかなりの大食いで、俺と同じお菓子好きだってこと。

たまたま登校中に見かけたら、彼女は俺と同じくらいの量のお菓子を持ってきていた。


そこからだ、彼女が気になりだしたのは。

はじめは俺の食べたことのない味のまいう棒を持っていたから、食べたくて気になっていただけだと思った。

けど、目で追っている内にいつのまにか胸が痛くなっていった。


なんなのかわからなくて、室ちんに聞いてみたら"恋"だって言ってた。

なんだかピンとこなくて、彼女に聞いてみることにした。




「ね〜名前ちん。俺ね、名前ちんのこと見ると胸がいたくなるんだ〜なんでだと思う?」




話したこともない俺がいきなり話しかけたから、彼女は肩をびくりとさせた。

でも、直ぐに俺を見てわたあめのようなふわふわとした笑顔を浮かべた。




「なんだろうね?私にもわからないかな…あ、そうだ紫原くんお菓子好きだよね?分けてあげる!!」


「、うん?うん。ありがと〜」




それからか頻繁に俺は彼女からお菓子をもらうようになった。

結局、この気持ちはよくわからなかったけど…


アメみたいに甘いこの関係が少し心地が良くなっていた。




―*―*―*―



むっくんの口調が迷子w



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