でもやっぱり想いは届かない
今度……なんてあるのかわからないけれど、もし会うなんてことがあったなら砂月くんを殴ろう。
そう、思うよりも先に
この状況に軽くパニックを起こしている私である。
どんな意図があってこうした?
目の前の彼は目を丸くして、困惑した様子だ。
もう、どうにでもなれ。
「………困らせてごめん。私、前からずっと四ノ宮くん……那月くんのことが好きだったの。」
息を飲む彼に、私は涙を拭い言葉を続けた。
「そんな申し訳なさそうな顔しないで。七海さんのことを好きなのを知っていて貴方を好きになってしまったのがいけないんだから。」
俯く私に柔らかな温かみと、光が遮られる感覚がした。
やめてよ。
優しくなんかしないで。
突っぱねて。
「………っごめん名字さん……僕、僕は…なんて……ひどい………」
そんな顔が見たかったんじゃない…
離して。
「気にしないでよ。那月くん。離して。」
離して。
「七海さんに勘違いされちゃうよ。」
はなして。
「すみませんでした……名字さんの、気持ちに…きづけなくて。」
はなして。
私の心をはなしてよ。
「ごめんなさい。」
そうして、彼は涙を流して
結局はなしてはくれないのだ。
―*―*―*―
終わったー
いろんな意味で終わったー
まあ、手抜き回ですよね。
はい←
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