月夜の密会









「もうすぐ…かな?」








夜、部屋の時計を見つめなから織姫は一人ソワソワとしていた。


「窓は開けたし…あとは来てくれるだけなんだけどな〜。
まだ…かな?」






部屋の時計が21時なったのを確認し、開けた窓に視線を向ける。









すると、ゆっくりと窓のカーテンが微かに揺れた。






カーテンが揺れたのを確認し、座っていた織姫は立ち上がり、カーテンに足早に近づいた。






「…女 何故窓が開いて「ウルキオラさんいらっしゃい!」




カーテンを捲りながら、小さいムルシエラゴ姿のウルキオラが現れ織姫の部屋へ入ってきた。

入ってきたウルキオラを笑顔で迎える織姫。




パタパタと真っ黒な翼を動かしながら織姫の元に飛んでくるウルキオラに両手を伸ばす。


伸ばされた織姫の両手の中に当たり前のように着地すると、織姫を見上げ不機嫌そうな顔を向けるウルキオラ。





「…何故窓を開けていた。」


「ウルキオラさんがもうすぐ来ると思って開けといたんですよ♪」


「…不用心だ。閉めておけ」












戦いが終わり現世へ帰ってきてしばらく経った時だった。









織姫の元に、ウルキオラがムルシエラゴの小さい姿で織姫の家にやって来た。


初めはびっくりしていた織姫だったが、ウルキオラは特に織姫に何かをするわけでもなく、ただ織姫の元に来て、話をして帰る…そんな感じたった。



姿が小さいのは、『力が完全に回復していないせいだ』と不満をこぼしていた。






夜いつも一人で部屋にいて寂しかった織姫は、ウルキオラが毎晩来てくれるのが嬉しかった。




















夜にしか会えない小さくて可愛い貴方が、とてもいとおしい。





Smile! :-)







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