目に映るその笑顔
俺は、何故こんなにも多く女の部屋に来る必要がある…。
ふと疑問を感じウルキオラは、織姫の部屋の扉の前に立ち止まった。
女の部屋に来る必要など、一日の食事を女に運ぶ三回来れば十分なはずだ…。
何度も俺が訪れる意味などない。
だか、気づくとウルキオラの足は織姫の部屋へと向かい扉の前で止まっていた。
ウルキオラが扉の前で考えていると、目の前の扉が自然と開いた。
「あ!やっぱり、ウルキオラさんだ♪」
扉を開けた織姫は、嬉しそうに微笑みながら、ウルキオラを見上げた。
「…何故 俺が扉の前にいると…」
扉が突然開き、微かに驚いていたウルキオラは織姫に問いかけた。
「えへへ♪最近ウルキオラさんわたしの部屋に来てくれることが多くて…
そ…その…嬉しくて…ウルキオラさんが来てくれるタイミングが、わかるようになちゃいました!」
ウルキオラの問いに笑いながら答える織姫。
その織姫のあどけなく己に向けられる笑顔にウルキオラは、不思議な感覚を感じた……。
(お前が、その笑顔を俺に向けてくれるのならば、何度も訪れよう。)
thanks:Smile! :-)