見つめられる視線


in織姫の部屋




モグモグ





モグモグ…




モグ…








「あ…あの…」


「何だ?」



目の前で、自分を食事を見つめ続けるウルキオラの視線に耐えかねた織姫は、ウルキオラは声をかけた。




「あの…その…あんまり見られると…食べにくいのですが…」

「…そうか」




そう言いながらも、尚も織姫を見つめるウルキオラ。






…モグ



食べている姿をジッとウルキオラに見られている恥ずかしさを感じながらも、織姫は再び食事を食べ始めた。













「ごちそうさまでした!お腹いっぱいです」


「そうか」



織姫の食事を片づけるウルキオラ。





「…おい」


「ふぇ?何ですか?」


「ついている」


「えッ!!?ど…どこですか?!」





恥ずかしさに織姫が焦っていると、隣にいたウルキオラに顎を掴まれた。


「此処だ」







ペロッ







「なッ!!?/////」


「何を動揺している。お前がわからないようだったから取ってやった」


「と…取ってくれたのは、あ…あり…ありがとうございます。で…でも、な…舐め…////」


「拭き取る物がなかった」






顔を真っ赤にしながらウルキオラを見つめる織姫。



何か話題を、と織姫は口を開いた。




「ウ…ウルキオラさん最近わたしの食べるところ見てますよね!!なんで、ですか?」


「…俺がいるからお前の食事が進まないのか」


「ち…違いますよ!!!ただちょっと気になって…」


「…お前の食べている姿は…」

「?」













「見てて飽きん…」














「…へ?飽きないって…」








「お前の食事のペースを遅くしているのだったら、これからは出で…」


「ダメです!!!」




ウルキオラの言葉は最後まで言わぬうちに織姫の声に消された。




「しかし、お前はさっき『食べにくい』と…」


「行かないでください!ウルキオラさんにジッと見られているのは、は…恥ずかしいですけど、いなくなってしまわないでください!」





織姫は隣に立つウルキオラの袖を引っ張りながら懇願した。



「…あぁ。お前が食べ終わるまでは居てやる」























(恥ずかしくても一秒でも長く貴方といたいです)




(お前の食事をしている姿は…幸せそうな…嬉しそうに俺には見えた。その表情を見ていたいと、俺は女の食事の度にこの場に留まっていた…)






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