触れたら抑えられないから





「ウルキオラさんって…」




飲んでいた紅茶をテーブルに置き、ウルキオラをジ〜と見つめる織姫。




「なんだ?」





織姫の部屋で、織姫とウルキオラと向かい合いながら一緒に紅茶を飲んでた。

穏やかな時間…


そんな中、ウルキオラを見つめ織姫は口を再び開いた。







「わたしに触ってくれないですよね」




「っ!!?」






織姫の言葉に驚きながらも、とりあえず飲んでいた紅茶をテーブルに置き、落ち着きを装うウルキオラ。



「…何を…言っている」



若干戸惑ったようなウルキオラの言葉。



「だ…だって、そうじゃないですか!こんなに近くに居て、毎日会って…その…す…好きだって…言ってくれたのにっ!!」



織姫はテーブルに両手を付き、目の前にいるウルキオラに身体の上半身を傾け乗り出した。




「急にどうした」


ウルキオラとて、織姫には触れたかったのだが…







「だって…その…こ…恋人…ってもっと…触れ合って…(モゴモゴ)」




自分で言っていて恥ずかしくなったのか、上半身をウルキオラへ身を乗り出したままうつむく織姫。


うつむいてはいるが、織姫の顔が赤くなっているのがわかる。












ウルキオラも織姫に触れたかった。





織姫に気づかれてはいないが、何度か手を伸ばしてはいた…。


しかし、触れた瞬間に己の中の【ナニか】が、崩れる感覚を感じ、触れられずにいた。





織姫の傍にいたいと…


離れたくなど無いと…


笑顔を見ていたいと…



いとおしいと…






愛していると感じた事さえウルキオラには初めて感じた感覚だったのだ。



気持ちは伝えたが、その先に進むには…









カタッ…










カッ…カッ…







「触れて…いいのか」


ウルキオラは座っていた椅子から立ち上がり、織姫の隣に立った。


自分の隣に移動したウルキオラを、頭を上げ見上げる織姫。





「もちろんですよ!ウルキオラさんに…貴方に触れて欲しいんで…きゃっ!!?」







織姫はウルキオラに微笑みながら話している途中で、ウルキオラは織姫を引き寄せ強く抱きしめた。




「ウ…ウルキオラさんっ!?/////」



「触れていいと言っただろう?」



「い…言いましたけど…いきなり過ぎですよ///」





「…ずっと…お前に触れたかった
お前を抱きしめたかった」





「わたしだって抱きしめて欲しかったんですから///」





織姫もゆっくり両腕を上げ、ウルキオラの背中を抱きしめ返した。



織姫に抱きしめられているのを感じたウルキオラは、頭を下げ織姫を見ると、織姫は幸せそうな笑顔でウルキオラを見つめていた。



そんな織姫を間近で…腕の中で見たウルキオラは…






クイッ





「へっ?!!」





「んぅっ!!?」








織姫はウルキオラに唇を塞がれキスをされた。













(お前の全てがいとおしいく…理性などで止める事など不可能になった。)













thanks: 瞑目







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