目が覚めて、見上げるとそこに貴方の寝顔








「ん…。」





眠っていた織姫が、身体を僅に動かしながら目を覚ますと…



「……へっ?!」



織姫が見上げるといつもは真っ白な天井が見えるはずだったのだが、何故か見上げるとうつむき眠るウルキオラの顔が…。




「(なっ!?なんでウルキオラさんのか…顔が?!!)」




そして、自身の頭がウルキオラの膝の上に乗り膝枕されているのに気づいた。




「(い…いったいなんで…?……と言うより、わたしは昨日いつ寝たんだっけ?…あ、ウルキオラさんの寝顔可愛い///)」




織姫がウルキオラを見上げそんなことを考えながら、眠っているウルキオラの顔にゆっくりと手を伸ばしていると…
ウルキオラの瞳がゆっくりと開いた。




「む…。起きたか織姫」




「ふぁっ?!は…いっ!!」





眠っていたウルキオラが、突然目を覚ましたことに驚き手を引っ込める織姫。





「そうか」



「あ…あの、わたしいつの間に寝て……と言うよりウルキオラさんに膝枕を……っ///」




「あぁ…。それはお前が、昨日俺の話を聞きながら途中で寝たからだ」





「えっ!!?」









昨日織姫とウルキオラは何時ものように、話をしていたのだが、織姫が急に、ウルキオラの肩に頭を傾け寝てしまったのだ。



傾けた状態では良くないだろうと考えたウルキオラは、肩に乗った織姫の頭を自身の膝の上にゆっくりと倒し、織姫が辛くないようにしたのだ。







「そ…そうだったんですか//ありがとうございます!」




「いや…。それより起きないのか?」





「あっ!!?すみません!!!頭重たかったですよね!!」




慌てて身体を起こす織姫。





「重くなどはないが……俺は藍染様の所に行く用が在るからな。」




「そうなんですか?なんだか、ほんとにすみませんでした」




頭を下げて謝る織姫をソファから立ち上がったウルキオラは見つめていたが、「気にするな」と言うと、扉に迎い歩き出した。




ウルキオラが扉に手を伸ばしたその時…




「こ…今度はわたしがウルキオラさんを膝枕しますね!」





織姫の言葉に、扉に向けていた頭を、織姫へ向け振り返ると、笑顔でウルキオラを見つめる織姫の姿があった。





「…あぁ。」




それだけ言うと、ウルキオラは織姫の部屋から出ていった。






(今度は、穏やかに眠る貴方の顔を上から見たいのです。)








thanks: 瞑目





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