小話 | ナノ
絶望の足音が聞こえる

2010/07/21 18:20

タッツミー現役時代の独白。明るい話ではないです。
※16巻の内容次第で消去します。






ぎしり

ぎしり



一歩踏み出す度に聞こえるそれは絶望の足音


頼むよ

まだここに立っていたい

まだやりたいことがある

まだ諦めたくない

フットボールプレイヤーでいたいんだ


ほら、耳を澄ませばスタンドからの声が聞こえる


「「ETU!ETU!」」


その声が俺に力をくれる

だから、まだ奪わないでくれ

走らせてくれ

ボールを蹴らせてくれ


でも

それでも絶望の足音は俺を追いかけてくる


ぎしり

ぎしり

ぎしり







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