小話 | ナノ 達椿
2010/08/09 22:01
つ、としっかりと筋肉の付いたその脚を人差し指でなぞる。
「監督、くすぐったいです」
「ちょっとだけ、な?」
困った顔で俺を見上げる椿の頭をぐしゃぐしゃと撫でてやると「わ」と声を上げて更に困惑の表情を深めるのが見えた。
「今お祈りしてる最中だから。もうちょっとだけ。」
「お祈りって…何にですか?」
「んー…脚?」
「脚!?」
頼むよ
支えてやってくれ
耐えてやってくれ
もっと椿がフットボールを楽しめる様に
もっと羽ばたける様に
もっとジャイアントキリングを起こせる様に
君の脚よ
何時までも健やかであれ
なんでこう我が家のタッツミーは女々しいんでしょうか
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