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なんか勿体なくて、出てきた生温かい精液を口で全部受け止めてゴックンまでしちゃった俺、健気。

「へ……変態!!」

なのに変態呼ばわり。ひどい。
思ったよりサラッとしてて全然フツーに飲めたんだけど。味はまあ、美味いとはいえないよね。
唇の端に零れた精液までペロッと全部舐め取って、俺はにっこりと微笑んだ。

「ね、気持ちよかった?」
「透の変態!信じられない、そんなことをして、ぼ、僕は――!」
「そんなことってどんなこと?」
「な、舐めたり、とか……口でして……」
「して?」
「の、飲むとか……馬鹿じゃないのか……!」

いやーもう真っ赤っか。全身真っ赤。それがすっごい可愛い。ただ怒ってるんじゃなくて恥ずかしくて照れ隠しに俺を責めてるんだよね。
俺はついついニヤけながら紘人の頬を撫でた。

「俺は紘人がきもちぃことしたかっただけ。良くなかった?」
「そ、それ、は……」
「んー、そんなにダメだったらもうしない。ごめんね?」

しゅんとしながらわざとそう言ってみれば、紘人が困惑してるのがわかる。男ってだいたいフェラ好きだからなぁ。

「……もう、の、飲んだりしない、なら……」
「してもいい?」

紘人はこくりと頷いた。よし、言質取った!

ちなみになんとなく空いた間で、俺のチンコは勢いをなくしていた。
今日はこの辺で終わりにするかな、と体を起こすと、なんと同じく起き上がった紘人が俺の股間に手を伸ばしてきた。
服の上からさすさすと撫でられてちょっと復活する。

「んーと、今日はもういいよ?てか、紘人の嫌なことしちゃったし、俺は――」
「ぼ、僕がしたいんだ」

なんですと?
ポッと目元を染めて俺を見上げてくる美人先輩。それだけで俺はムクムクッと復活した。
シャツは脱ぎかけだし、はだけた胸元には俺のキスマがいっぱいついてるし……あ、いつのまにか下着は穿いちゃってる。でもその下着の裾から覗く足の付け根にも赤い痕がついている。

同じ男なのにこの色気はなんなの?
てか賢者タイム突入してるはずなのに俺を気持ちよくさせてくれようとするその心遣いが嬉しい。

さすがに口では出来ないのか、手で俺を一生懸命扱く。
紘人のすべすべした手は自分でするより格段に気持ちいい。
俺の首に顔を埋めて何度も優しくキスをしてくれる。
恋人特有の甘やかな愛撫。少し息を荒げて興奮してるみたい。

こういうところ、紘人もやっぱ男だなあって思う。それに興奮してる俺はマジでホモになっちゃったのかもしれない。や、他の男にやられたら鳥肌もんだけどさ……。

ぬちゅぬちゅと先走りが音を立てる。
俺はもう追い上げられていた。

「んっ……そろそろ出そう、かも……」
「透……」

いって、と紘人に耳元でエロく囁かれたら、もうダメだった。

紘人の手の中で思いっきり射精して、俺は大きく息を吐いた。
精液をうまく受け止め切れなかったみたいでラグに少し零れちゃった。
そりゃ他人の射精のタイミングなんてわかりませんよねー。
ていうかちゃんと言う前に紘人のエロ声で暴発しちゃった……ごめん紘人……。


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