ラブラブ






それから色々とあって、紘人先輩と付き合うことになったんだけど彼は今までで最高の恋人だ。
素直なのに時々妙に頑固で、可愛くて、男同士の気安さもあるし、とにかく一緒にいて全然飽きない。

ところが最近、悩みがある。



視聴覚室でいつもみたいに昼休みの短い時間を過ごしてたんだけど、時間だから一緒に出ることにした。
隣を歩く紘人をちらりと見て、俺の視線はその白い首筋に吸い寄せられた。
それから少し開いた胸元を辿って、腰のライン、引き締まった形のいいお尻、太腿……。服の上から視姦する。

……絶対、色っぽくなってる。

これは俺の惚れた欲目とかじゃない。いや、それもあるんだけど、他人の目から見てもそう見えると知ってる。
まず勇大が言ってたし、偶然聞いた女子達の噂でもそうだった。ムカつくけど男共もそう言っていたのを何度か聞いた。

俺と付き合うようになってから……てか、ちょっとエロいことをするようになってから、それが顕著になったと思う。

「……どうした?」
「んーん、なんでも」

俺は笑って誤魔化した。

俺と出会った当初は噂もあって全然人と関わらなかった紘人だけど、最近はそうじゃない。
クラスでも仲がいい友達がいるらしいし、雰囲気が柔らかくなったせいか話しかけられる頻度が格段に上がってる。

そのことにいちいちヤキモチ焼いてるけどカッコ悪いから言わないでいる。
というかそれで一度喧嘩したから言えない。ハセ先輩にはすげーからかわれたし。

人付き合い苦手って言ってるけど、それを頑張って克服しようとしてるのはすごいし尊敬する。
でも恋人としてはモヤモヤするっていうか……。
おまけに色気倍増したせいか変な目で見る男も増えたし。一度は変態にストーカーされて拉致られたことまである。つまり、とにかく俺は心配でたまらないんだ。

俺は紘人と末長くラブラブでいたいからあれこれ付き合い方を考えてるんだけど、紘人はどうなんだろう?

つか、エッチとか進んじゃっていいんだろうか。
今のところ拒否されたりとかってないんだけど……や、学校でやろうとすると鉄拳制裁が飛んでくるんだけど、家とか二人っきりのときはOKみたい。

どこまでやっていいのかなあ。
俺としてはもうほんと、すぐにでも突っ込みたいんだけど、それだとあんまりにも紘人のことを考えてないっぽくて嫌だし。



そんなことを考えながら、二学期の実力テストが終わった今日、学校帰りに早速紘人の家にお邪魔してエロいことを始めた。

「あ……」

紘人が小さく喘ぐ。掠れた喘ぎ声はひどく扇情的で、俺の股間を熱くした。
ラグの上にそっと押し倒して胸元を貪る。

シャツのボタンを片手で外してくと、白い胸にベージュ色の乳首が目に入った。そこは少し擦るだけでふわっとした薔薇色になって最高にエロい。
キスをしながら乳首を刺激する。平らな胸にぽちりと立つ小さな乳首は視覚的にも破壊力大。

いくつもキスマをつけまくって紘人の肌を蹂躙する。
紘人は青い目を潤ませて俺を見上げてきた。可愛い。
乳首を吸ったり舐めたりすると、紘人がいやらしく喘いだ。

「あっ、ん、ああっ」

舌で激しくれろれろと突起を押しつぶしたら紘人が逃げちゃった。

「ん……あり、ダメだった?」
「ち、ち、違……」

紘人は真っ赤になって俺から女の子みたいに胸を隠した。

「ぼ、僕結構汗かいてて……あんまり舐められると、その……」
「えー全然気になんないけど?ていうかむしろその方が興奮す――」
「へ、変態!」

汗をかくといつもより男っぽい匂いになる紘人は一段と下半身にクるんだけど。いやマジで。
雄のフェロモンにムラムラするっていうか……たしかに俺ヘンタイだわ。



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