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シャツを脱がしながらほっそりした首筋に唇を滑らせる。
勢い余ってそこに歯を立てちゃって、だけど齧りついたその感触がすごく良かったからもっとしてみたくなった。
柔らかい皮膚の下にある硬い筋の噛みごたえが、すげーいい。興奮する。

「あっ……と、透……っ」
「んー?」

驚いて俺を押し退けようとする紘人の手を掴んで、ベッドに押さえつけた。
さっきつけたキスマークをもう一度吸って色を濃くさせた。キスして、齧って、吸って、いろんな痕を紘人の肌に刻んでいく。
薄く血管が透けてるミルク色の肌は痕がつきやすくてすぐ赤くなる。乳首も、今度は軽く歯を立ててこりこりとその感触を楽しんだ。

「あ、あ、とぉ……あっ……」
「……痛い?」
「そ、んなには……ん、ぅ……」

脇腹も噛む。噛んだあとは舐めて舌でくすぐると、紘人の腰がビクビクッと跳ねた。
スラックスのボタンをはずして、パンツと一緒に脱がせる。ガチガチに勃起した紘人のそこを見たら興奮が増した。
皮被り気味の紘人のチンコは簡単につるっとムケる。だから紘人って亀頭オナが好きなんじゃないかな?ってひそかに思ってる。あとで聞いてみよ。
先端を剥き出しにしてちゅっとキスをした。そこは先走りで濡れてて、舌先でちろちろ舐め取ると糸を引いた。

「んっ……!」
「ヤバいね。もうこんなに汁出てるよ」
「あっ、や、やだ、透……っ」

紘人はまだフェラに抵抗があるみたい。俺は舐めるの好きなんだけどな。
ここで強行してヘソ曲げられたらイヤだし大人しく手ですることにした。そのかわり、いつもとは違う方法で。

「じゃあ手でやったげる」

新品のローションを開封して透明な粘液を掌に出した。うわ、すげー粘り。
指を使って練り、体温でそれを温める。そうして十分に馴染ませてからその手でチンコを握った。

「あっ!」

先端中心にぬるぬるとローションを塗りたくる。それだけで紘人はビクビクと反応し、艶めいた声を上げた。
掌で先っぽをくるくる撫でたり裏筋を刺激しながら上下に動かす。
紘人が顔を真っ赤にして腰をくねらせはじめた。めちゃくちゃ気持ち良さそうによがるから見てて楽しいし、俺自身も鼻息荒くなった。
もっと感じさせたくて、手ではチンコを擦りながら耳を咥えて軽く息を吹きかけた。

「ふぁ……っ」
「んー?なぁにそのカワイイ声」
「あッ、とおる、ぅあっ……んっ、んっ……」

ふにゃっとした声で俺を呼ぶ紘人は、学校での『紘人先輩』とは別人のよう。
こんな姿を知ってるのは俺だけだし、他の誰にも見せたくない。

「ねえ紘人……キスしよ」
「んん……」

素直にそろりと俺を見上げてきた紘人の唇にかぶりついた。
緩んだ唇の隙間に舌を滑らせると、紘人のほうから舌を絡めてきた。お互いの唾液で唇が濡れる。
紘人とのキスは死ぬほど気持ちいい。キスだけでビンビンになるくらい。

ディープなキスに夢中になってたら、そっちに気を取られて俺の手はいつしか擦るのをやめていた。
驚かせないよう慎重に手をずらす。紘人のお尻の谷間にローションまみれの指を這わせてそこを濡らした。穴が刺激を受けてきゅっと窄まる。

「あっ……」
「もっと足開いて、腰上げて……指で慣らすから」

紘人に耳元で優しく言い聞かせてから、体を起こした。
そう言っても初めてだとなかなか自分からは出来ないだろうから、閉じちゃってる腿を力ずくで広げて間に割り込んだ。
ローションってどれくらい使えばいいのかな。乾くのが怖いから、さっきより多めに出してアナルに塗り広げた。そこが十分濡れたのを確認して指を一本挿れてみる。
はじめは押し返されたけど、ぬめりのおかげで比較的楽にぬるっと入った。

「ん、く……っ」
「痛くない?」
「……ん、ぅぅ」

さすがに答えられないかな?とりあえず痛いってほどじゃなさそうだし、頑張って慣らすか。
俺の指をぎゅうぎゅう締め付ける紘人の穴。すごい締まり方、そして内部が熱い。ここに挿れたらどんな感じがするんだろ。
……てか、もしかしてローション多すぎた?まずい、シーツまで濡れちゃった。いや、でも男同士で使う量なんて分かんないし、少ないよりは多いほうがいいよね?うん、そういうことにしておこう……。
指三本が入るくらいになった頃、紘人はハァハァ呼吸を乱してぐったりで、すでに疲労困憊って感じだった。ちょっと心配になってキスしてみたらちゃんと応えてくれてホッとした。

あーもうヤバイ。チンコ痛い。ボクサーパンツの中で窮屈そうにソコが主張してるもんだからさっさと脱いだ。
コンドームの箱を開いて中からひとつ取り出す。フル勃起チンコにそれを被せてたら、紘人の視線を感じた。
ゴム付けるとこをそんなに熱心に見つめられると落ち着かないんですけど。照れ隠しにチューして紘人の意識を逸らした。

「なんか恥ずかしーからあんま見ないでって」
「え?あ、す、すまない……」

俺につられたように紘人も恥ずかしそうに照れて、慌ててよそを向いた。

「一応聞くけど、ほんとに平気?」
「い、いい。二言はない」
「紘人さんかっこいい。ちょー惚れる」

でもごめんね、俺もマジ限界。言いながら紘人の足をもっと広げて、膨れ上がったチンコの先っぽをひくついてる穴に擦りつけた。
あんまり勢いが弱いと全然入る気がしなかったから、思いきってぐっと押し込む。同時に紘人のか細い掠れ声が聞こえて少し引き抜いた。

「……どう?大丈夫?」
「んんっ……」

紘人は両手で口を押さえ、眉間に皺を寄せながら耐えてる。でもやめろとは一言も言わない。
ローションがぬるぬると滑って挿入を助けてくれる。一気にいけそうだったけど、あえてゆっくりにした。だってさ、声出さないように一生懸命耐えてる紘人が可愛いんだもん。
俺を必死に受け入れてくれるその姿が健気で可愛くて、心打たれる。――すごい、涙が出そう。

「……なんか俺さあ、今、めちゃくちゃ感動してんだけど……」
「ぼ、僕も、同じ……」

本当?紘人も嬉しいって思ってるの?俺とのセックスをそんな風に思ってくれてるんだ。
ねえ紘人、俺、あんたのこと好きになってよかったよ。そして俺のことを好きになってくれて嬉しい。
ほんとに泣きそうになっちゃって、紘人に気付かれないよう小さく鼻をすすった。


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