おお振り ストロベリーヒーロー | ナノ


試合前日

「食休み終わりー!皆見て!これは周辺視野と瞬間視を磨く為のパネルよ!今日は周辺視野をやってみましょ。このマス目にランダムに入ってる数字をなるべく順番に指すの。手を使うのは目からの情報に体が反応する為の神経回路を強化する為よ!目だけ鍛えてもイミないからね!」
「それ野球に関係あんの?」
「あるよ。打者がバントして球を捕って振り返えってそん時打者走者に反応できないだろ?でも意識できてないだけで視覚に入ってんだよ。見えてるのに意識できないだけの話」
「よく知ってるね!速読って幼い頃の内は誰にでも出来るって知ってる?」
「速読ってアレだろ?こう本をパラパラーって読んじゃうやつだろ?」
「速読は眼球を早く動かすんじゃなくてページ全体を一遍に視界=脳に入れることっで速度を出してるの。"瞬間丸暗記"と言ったイメージしやすいかな。これは幼児が言葉や文字を丸暗記をするのと同じ要領らしくてねこの頃の子供は文字に限らず複雑な図形なんか本を開いてもごく自然にページを一遍に視野に入れて把握・記憶しちゃうんだって!子供にとっては当たり前なことなのよ―でも私達は学校で毎日毎時文字を一行ずつ目で追うことで能力を眠らせてるの!だから眠らせた能力をもう一度目覚めさせて野球に活用しようって訳!やってみる人!」
「はい!!」
田島が勢いよく手を挙げた。

「じゃいくよ。よーいスタート!!」
と同時に田島が指で1〜25の番号を指した。
「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25!!!」
指し終え人差し指をフッと息をかけた。

「……センセ?」
「8秒6です」
「ホントに指さしてたかァ?」
「てきとーに数だけ言ってね?」
「なんで!見てただろ!?」
皆あまりの速さに信じてなかった。

「「「…………」」」
「?」
「目が追いつかないのよ。」
「へ?何?」
「泉君、西広君、沖君、水谷君1人6ずつ担当して確認してくれる?1〜24お願いネ。……覚えた?」
「「「「……っ」」」」
4人は頷いた。
「田島君もっかいね。」
「うしっ」
「よーいスタート!!!」
「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25!!!」
「……っ」
モモカンはシガポを見た。
「7秒8です」
次にに4人を見た。
「「「「あってました……っっ」」」」
「あってたでしょーっ」
「(あありがとう〜っうちに来てくれてありがとう〜っっ)このようにパネル6枚あるから2人一組で皆もやってみて!3回やったら自分のベストタイム覚えといてね!明日の打順はタイムよかった人から選ばせてあげるよ!」




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