おお振り ストロベリーヒーロー | ナノ



「なぁなぁー!」
「何?田島」
「お前ちゃんと風呂入ってんのか?」
「は!?なんで!?」
「だってお前風呂場で見かけないぞー。」
やばっ!!コイツ何気見てる…!?

「あーオレも気になってたんだよ!」
栄口入ってくんな!
「なになに?」
この野次馬水谷!!
「惟世が風呂で見かけないよなーって話!」
「オレの家計は男と言えど見ず知らずの人に肌を晒すなって家訓なんだよ。だから風呂は後に入ってる。モモカンも知ってる。ほらいつも着替えン時タンクトップ着てるだろ!」
「へー惟世ン家厳しーンだ…。」
栄口が委縮してる…。
「ただ過保護なだけだよ!」
ホントのことだし…。まぁオレの父親のこと言ったら皆ビビるだろ。

「そーいやー惟世って関西出身だったよな?」
田島が唐突に聞いてきた。
「まー。」
「なになに親もこっち住んでンの?」
「イヤ、それぞれ仕事あっから1人」
「へー凄いなー!」
皆関心してる。

「待てよ?ってことは惟世って家に気軽に女連れ込めるのか!?」
栄口が苺以外の奴にコソコソ聞いた


皆がコソコソ話してるがオレは田島と喋ってる。
アイツら何コソコソ話してるんだ?まっいっか。

「惟世1人で寂しくねーのか?」
「別にアイツらも居るし…」
くろ太とまめ太を見た。
「そっかー寂しくなったらオレん家こいよ!!大家族なんだ!いつでもカンゲイすっゾ!」
「うん。ありがとう。田島も遊びに来いよ」
「おう!」

「なぁなぁ」
「なに?花井」
「オマエ家に女とか連れ込んでるのか?」
とコソコソ聞かれた。

女…女…母…。
「うん。たまに来るって何赤くなってるんだ?」
「イヤ別に…」
「なんだよ?母親きちゃわりぃのか?」
「母親!?」
「1人暮らししってと心配してくんだよ…。」
「はははっ…(だよなーコイツ、モテるけど女興味なさそうだしなー)」

「田島にも言ったンだけど今度皆で来いよ毎日1人じゃ寂しいからよ」
「お、おう!」
「明日も早いからさっさと寝よーぜ」

嘘つくってあんま良い気しねェな…。
でもバレたら野球が出来なくなる…。
コイツらオレが女つったらどんな反応すンだろか
拒絶…か…そもそも女子野球やってりゃそんな風に思われないんだろーけど嫌われるのが怖くちゃ野球なんざできねェよな。
とりあえず今は三橋…だな。


続く


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