おお振り ストロベリーヒーロー | ナノ



入学してから早1週間、1週間後には合宿始まる。
練習も熱が入ってきて来た。
大分学校生活に慣れてきたし男装も多分違和感無いと思う。

あぁそうそう、マネジ入ったんだよね。可愛い子!
篠岡千代ちゃん!めっちゃかわええんよ。
千代ちゃんにも俺の正体話したらかなりビックリしてたなー女には見えないってことだよな。
好都合じゃん!!


俺は9組三橋・田島・泉と同じクラスなんだよねー。
田島が居るから想像通りとてもにぎやかです。

「惟世〜!」
田島はいきなりオレに抱きついててきやがったし…。
コイツ毎回抱きついてくんだよなァおめーよ…。
「なんだよ…」

「飯食おうぜ!」
「勝手に食ってろ…」
「なんだよお〜。つれね〜な〜…」
「俺まだ腹減ってねぇーから泉辺りにいいな。」
「お前って早弁しないよな!」
「ちゃんと決まった時間に決まった量食ってんの!!」
「お前ちゃんと食ってんのか!?こんなほそっちい体して!!体重何kg!?」
「うっせよ!!人が気にしてることゆーな!!俺はいくら食っても太んねーだよ!体重は40s…。」
「うわぁ、ガリッガリッ〜」
田島はケラケラ笑らってる。
「ほら、泉んとこ行ってこい。」
「へーい!!」
田島は泉の所へ行った。

ガリガリねぇ。ちょい傷つく…υ
はぁ今日も平和だ……。

「なぁ…惟世ってモテてんの気づいてンのか?」
平和をかみしめている苺に周りの女子はうっとりしていた。


「惟世、君…。」
「どうした?」
「!!、あ、の…。」
「ん?」
「(惟世、君…は、優しく、聞…いて、くれ…る…!)あっ!あのっ!」
「うん。」
「惟世!君…って、オレ…に、会、った…こと、ある…?」
「なんでそう思った?」
「なっなんか!初、めて…会った、気、が…しない!」
「…そっか。気のせいだと思うよ?まぁ日本は狭いからどっかで会ったかもなー?」
三橋は頷いた。

「なぁ。」
三橋はビクッとしてキョドリ始めた。
「三星学園ってどんな感じ?」
俺の質問を聞いて涙目になったのか…どんだけ嫌いなんだよ…。
「あー、すまん!」

俺が夏に見た感じだと…三橋の自信はあいつらに砕かれたんだな。

「?」
「大丈夫だよ。俺が絶対守る!」
三橋はパァーッと明るくなって何度も頷いている。
そんなに頭振ったら気持ち悪くなるぞ…。

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