おお振り ストロベリーヒーロー | ナノ



私は気まぐれで群馬の中体連を見に行くことにした。
『レベル低そう…。』
期待しないで球場へ足を運んだ。
試合がプレイボールと言うかけ声で始まった。
『三星学園ねぇ…。』
三星学園の選手の雰囲気が変だ。ピッチャーがあんなにオドオドしているし、外野内野それにキャッチャーーまでが戦意喪失してる。
『ん?あのピッチャーのストレートなんか違和感あるような…?』
一回の表側終わり三星の選手がベンチへと戻った。ピッチャーが一人で戻っている…。

あのピッチャーはいじめられている。
結果は三星学園の惨敗。でもピッチャーのせいじゃない…。明らかにキャッチャーのリードしていない。仲間はやる気を出していない惨敗はそれのせいだろう。
でも私はあのピッチャーに興味を持った。

私は三星のピッチャーを探した。
三星のユニフォームを見つけ近寄った。
畠「ほんてあいつのせいで3年間台無しだぜ!!!」
「全くだせ!」
「よくでかい面してマウンド立ってるよな!」
「おっ!来たぜ!こっち来んなよ!」
畠「お前!」
畠は三橋の胸ぐらを掴んだ。
三「ごッ!ごッ…めん…な…さ…い。」
畠「お前の喋り方ムカつくんだよ!」
やばい!と思い苺は三星の人に話をかけた。
『すいません!』
畠「あ?」
苺は三橋に向かって問いかけた。
『あのトイレどこかわからなくなったんで案内してくれますか?』
三「ぼッ…ぼ…く?」
『うん♪』
三橋の腕を掴んで走り出した。
三「うおっ!?」
私はちょっと離れたとこで止まった。

三「あッ…あッ…!あの!」
『私、惟世苺。あんたは?』
三「みっ三橋…れっ廉!」
『三橋ね、三橋!!あんたのストレートどうやって投げてんの!?』
三「えっ!?あっ?」
『自分で気づいてないのか…。面白い!!』
三「へっ!?」
『コントール良いね。このチームには惜しいわ。』
三「でも…おれッ…ヒイキ、だッから。」
『ヒイキ?』
三「う、うん…。じッじいちゃんの…学校、だから…。」
『ふーん。そっか…。ねぇ最後の試合としてでどうだった?納得してる?』
三「だッ、て…俺の、せい、だし。」
『野球はチームだ。個人技じゃない。負けたことを人のせいにするチームは所詮弱小のチームがやること。』
三「……。」
『じゃあ私行くわ。がんばって♪』

-自宅-

『お母さん、私高校でも野球したい。』
爽「女の子の野球って中々ないわよね。」
『女子はヤダよ。男子じゃないと面白くない…。』
爽「あッ!そういえば…。」
『どうした?』
爽「私の母校の野球部が軟式から硬式に変わるって話を聞いたのよ。」
『私は女だよ…。』
爽「男の子になったらいいのよ♪」
『はぁっ!?』
爽「男の子のふりしたらいいのよ♪」
『……。』
爽「ふふっ」
『…てかお母さんはどうすんの?一緒に住むの?』
爽「仕事あるから行けるわけないじゃない。一人暮らしよ♪準備はしてあるから♪」
『用意周到だな…。わかったよ。』


こうして私の高校生活は簡単に決められた。



続く


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