おお振り ストロベリーヒーロー | ナノ



「初陣だっつーのに特にキンチョーもないみたいね」
「そうっスね。ただ一人を除いては…」
「そうね…でも」
「もう手を打ってあるんですよね?」
オレはニヤリと笑った。

「(うっ!バレてる…。この子…敵に回したら怖いわね…。)さー?」
「あっ三星きましたよ…って三橋が逃げました…。」
「えっ!?あ…私挨拶してくるから…三橋君のことよろしくね!!」
「ウィッス。」
さて三橋探してくるか…。
阿部にも三橋を探してくると伝えた。


茂みの方から誰かが怒鳴ってる声が聞こえた。
「やっぱあん時腕折っときゃよかったか?」
「なんやのそれ…。」
「は?っっっ!!!」
「なんで自分の許し得なきゃないけんの?自分何様なん?」
「ふざけんな!!オマエらは知らないだろうけどな!コイツのせいでどれだけ「弱い奴ほど人のせいにするのが得意んやろなァ!羨ましいですわ人のせいにできるのどのお気楽野球部で」
「っっっ!!!!」
「聞こえんかった?もっかい言うたるなわァ。弱い奴ほど人のせいにするのが得意やってなァ」
「んだと!?」
「ま、ええんとちゃいますゥ?そーやってお気楽な野球続けるんやなァ。そんなやつらに負けたら恥ずかしゅうて野球続けられへんわァ!」
「ふざけんなっ」
畠山は苺の胸ぐらを掴み掛かる。

「は?自分ら人の人生潰しといてふざけてんのどっちや?責任転換すんのも大概せよドアホ!オレ思ったんやけどピッチャーもろくにリード出来へんヘボキャの腕折ったほうがええんちゃう?」
ドスをきかせた声で畠山に掴まれた腕に力を加える。
「(コっコイツっっ本気だ…っ!)」
「三橋ーお、ちわす」
阿部が茂みから現れ畠がビクッと体が揺れ俺の手を振りほどいた。
「…ちわ。じゃーな三橋」
畠がこっちをチラッと見たので思いっきり睨んでやった。
畠は逃げるように俺らの前から立ち去っていった。


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