おお振り ストロベリーヒーロー | ナノ



「田島〜!飲みモン買ってきたぞ〜。」
「何買ってきてくれた!?」
「ほい。」
「おわっ!」
俺が買って来たジュースを田島に投げた。

「なにこれ?"しみじみ茶"!?」
「何買えばいいかわかんなかった…。」
「ぶっはっ!!」
田島は大笑いされた。

「惟世センスねぇー!!」
「…」
「惟世はなに買ってきたんだよ!?」
「……チューチューグレープ…。」
「俺もそれがいい!!」
「「おい田島我が儘言うなよ!!」
「……半分こする?」
「えっ!いいの!?」
「いいよ。
俺はストローを挿して田島に渡した。

「はい。」
「先飲んでいいの!?」
「いいけど全部飲むなよ?」
「わかってっから!!」


「おっ!これうめー!!ほいっ!」
田島が俺にジュースを渡した。

「ん。美味いね。」
「反応薄いぞー!」
「普通だろ…。」
「てかおめーら男同士で間接キスなんてきもいぞ…。」
「俺ちゃんと歯磨いてるぞ!」
「俺もちゃんと磨いてっぞ!」
「……はぁー(惟世が意外に天然だ…!)」
「泉も飲むか?」
「…飲む…。」
「ほいっ」
「ん。おぉ!うめーじゃん!」
「だろっ♪」
「おう!」
「…全部…飲んだ…。」
「わりぃー飲んじゃったー」
「…くそっ…!」
「…(くそっ!?コイツこんなキャラだったっけ!?)…練習終わったら…買ってやるよ…。」
「ぜってェだぞ。」
「おう!」

-練習終了-

「…終わった…。」
まだ野球したりねぇー!!

「おい!チューチューグレープ買いに行くぞ!」
「あー忘れてた…。」
「お前ぜってェだぞ!って言ってたのに…。」
「よーし、行くか…。」

「ほいッ」
「サンキュー…。」
「……。」
泉がこっち見てる。

「…なに?欲しいのか?」
「いや、いらねーし惟世ってホントに男か?」
一瞬ジュースを吹き出しそうになったがグッと堪えた。
動揺がバレないようにした。
「…泉は俺が女に見えると?」
「うん。」
即答かよ!!

『いやいやわざわざ何故性別隠してまで学校通わなきゃいかんのよ…υ』
泉「野球やるためだろ?」
コイツ…鋭い!!

「俺ボーイズでも野球してたんだぜ?」
「…確かにな…。」
ホッと一息…。

「ま、これから合宿始まるし頑張ろうぜ!」
「だな!」
「GW野球三昧なんてサイコーだわ!」
「だな!」
これで一件落着?
これからが大変だよな…。



続く

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