Love song of stars | ナノ


▽ 


ああ、私って音楽の才能ないんだ・・・。
ひっそりと公園の前で路上シンガーをやってみたのは良いけど誰も聞いていない人の雑音とともに私の音がかき消されて透明人間になったみたいに人は私の目の前を通過していくもう辞めちゃおうかな。
夢中になって歌を歌う寂しさを紛らわす為に

「今日でこれも終わりか・・・のわあっ!?」
余韻に浸っていると目の前に青い綺麗な水色の男が居ためっちゃ近いあと少しで唇に触れそうな距離だ気づかなかった。
「君上手いね。今日で終わりってもうやらないの?」
「へ?いやっ・・・はい」
初めて言われた"上手い"と嬉し過ぎてビックリした。
「てか近いんですけど離れてくれませんか?」
平然を装い彼に文句を言う。
私の悪い癖だ本当は嬉しいのに悪態をついてしまうだから高校も友達が中々出来ない。

「ああ、ごめん。君研究対象として興味が出てきたよまた明日もきて良いかな?」
この人変だ無機質な目で私を見つめる。
目を逸らしたくなくなるそしてなにより美形にこんなに見つめられると正直恥ずかしい。

「人の話聞いてる?バカなの?」
前言撤回ムカつく奴だ。
「やるわけないでしょ!これで終わりって言ったんだから」
「ふーん、残念。結構好きなんだけど僕」
「はぁ!?バッカじゃないの!」
顔を真っ赤にさせてまた悪態をついてしまう
でも君の言葉は私の世界を変えた今までモノクロの楽譜とメロディーが水色で弾け飛ぶような世界に広がってモノクロが色を取り戻した。

おもむろにしまったギターをギターケースから取り出し浮かんだ曲を歌う。

『春のキセキ
君と出会った
ねぇ、知ってる?
私に勇気と希望をくれた
今までの景色は意味のない生き地獄
そんな世界から私を変えてくれた
君の何気無いpresent
君に救ってもらったキセキは宝物

beautifulthe world!
君に会えたキセキ
冷くも暖かい瞳

beautifulthe world!
ムカつく奴だけど君に
素直じゃない私から
伝えたい言葉がある
Thank youalot.
lalala...lalala...』

歌い終わった後私は顔から火が出そうな勢いで真っ赤になり急いでギターをしまい帰る。
「じっじゃあそれだけだからっ!私帰るっ」
美少年は唖然として立ち尽くしていたからその場から逃げることに成功して公園で周りに誰もいない事を確認して1人で笑いが込み上げる。

「よっしゃーあああ!!!やった!やった!音楽って最高!!」
柄にも無くはしゃいでしまった。
明日も明後日もずっと歌うぞ!




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