Love song of stars | ナノ


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自分のマンションのオートロックを解除し5階まで行くためにエレベーターに乗る途中でマンションで見かけない人とすれ違ったけどきっと新しく入った入居者だろう気にせず自分の家がある階まで行くとさっきすれ違った男が何故かこの5階に居るこの階は皆住んでる顔見知りだ。こんな人見たことないな…少し警戒しつつも気にせず部屋に入ろうとすると腕を掴まれた。

「ねぇ、お嬢さんおじさんと良いコトしないかい?」
この人ヤバいっ!体の防衛本能がそう警告している。
「嫌だ!放して」
手を振り切ろうとしてもビクともしない嫌だ!怖い!誰か助けて…!
暗がりの方へ引きづり込まれそうヤバいもう力が限界だっっ!

「っっっ!!誰か助けてぇー!」
大声で助けを呼ぶ。
そう言えばここのマンション防音だったギター弾くために…誰も聞こえないじゃん!
「ちゃんと言えたね。」
目の前にはさっき帰った筈の美風君が私の目の前に現れた。
しかもここ5階なのに息一つ切れてないし!

「何?その間抜け面…」
「いいから助けてよ!!」
「はぁ…だから言ったのにちゃんと頼み方ってものがあるでしょ?」
コイツ絶対ドSだ!この状況で!くそ今は意地とか這ってる場合じゃない身を守るためだ!
「おっお願い助けて!美風君っ」
「やればできるじゃん。そう言うことだからおじさんこれは正当防衛だからっね!」
美風君はおっさんを軽々…?壁にめり込んでる…強力なパンチをかました。
「す、凄いね…やりすぎじゃね?過剰防衛は捕まるよ?」
「何助けたのにお礼ぐらい言えないの?」
うわっ!確かに助けてくれた…恥ずいっ!
私は顔を真っ赤にしながら渋々お礼を言う。
「あっあり…がと。」
お礼を言った途端力が抜けて崩れ泣いた。

「うっ…美風君んの言った通りだった…こっ怖かったぁぁぁ!」
美風君はしゃがんで私の頭をそっと優しく撫でてっくれた。
「プッ素直な詩歌は気持ちが悪いね」
と笑いながら言った。
初めて見るその笑顔は不覚ながら少しドキッと胸が高鳴る。
黙っていれば美人だし男女からモテそうだからなこの人でもなんだか暖かい気持ちになれるこれが友達ってやつかな。






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