Love song of stars | ナノ


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めんどくさいしカレーで良いや圧力鍋もあるし直ぐ作れるだろう。
「黒崎さん手伝ってください」
「あ?なんで俺が…」
「早く食べたいですよね?2人で作った方があっと言う間に食べれますよ」
「ッチ…」
「じゃあジャガイモの皮剥いてください」
はいと言って皮むき機を黒崎さんに渡すと乱暴に奪われた。
よし、私は玉ねぎとお肉を切ろうか玉ねぎを素早く切ってボールに移し次は肉を切ると黒崎さんが私を睨む。
え…っと何かした?まずった?
「に、肉は厚切りにしろよ」
「はいっ」
怒られると思っていたけどそういうことかお肉好きなんだ。


肉をいつもより厚めに切り下ごしらえが終わり鍋を出していないことに気付き棚の上から鍋を取ろうとしたけど届かない…。懸命に背を伸ばして鍋を取ろうとしたら手に少し当たりぐらつき鍋が落ちそうになる。
「ったくテメェはよ…取れねぇなら言いやがれ!」
落ちそうになる寸前黒崎さんが鍋を押さえて落ちない様に止めてくれた。

「うっ…べ、別に自分で取れましたし!」
「あ?余計な意地張ってんじゃねぇよ。俺は腹が減ってんださっさと作れ」
「…はい…」
ほらよといって鍋を受け取りガス第二鍋を置いて火を掛け熱したら油を引き玉ねぎを入れきつね色に染まるとお肉を入れ手際よくかき混ぜる。
「うまそうな匂いしてきたじゃねぇか」
お肉が程良く焼けたら人参、ジャガイモの順で具材を入れ水を足して圧力鍋に蓋をして10分煮込む。
「よし、サラダ作りましょうか。黒崎さん座ってて良いですよ」
ああと言うとドカッと席に座り料理が出来るまで待ってもらった。
適当にサラダを作ってると10分たちルーを入れて更に5分煮込みその間にお皿にご飯を盛ってテーブルに並べる。
「出来ましたよ」
鍋と鍋敷きの上に置いて蓋を開けるとカレーの良い匂いが広がると黒崎さんのお腹の虫がまた鳴った。
「ま、見た目は良いな」
「文句言うなら食べなくていいです」
「な、黙って食うから寄こせ!」
皿を取り上げると必死に皿を取り返そうとする黒崎さん。
なんか子供みたいで可笑しくなった。

「フフ、冗談ですよ。どーぞ」
「お、おう。あんがと」
照れくさそうに言ってカレーを口に運ぶ。
「おっうめぇじゃねぇか」
「ありがとうございます」
ぺろりとカレーをたいらげて大盛りのご飯をよそっておかわりをする。
凄い食欲だ相当お腹減ってたのかな。








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