Love song of stars | ナノ


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スタジオに戻るとなんだかあまり雰囲気では無くて美風君と私は皆さんに深々と頭を下げる。
「「すみませんでした!!」」
「「困るんだよねぇ急に居なくなられると遊びじゃないんだから」
最初にあったカメラマンさんの優しさとはかけ離れた怖い顔をしていたそれだけ仕事に真剣で私は周りの人に迷惑を掛けた…何してるんだろう私邪魔しに来たわけじゃないのにこれがプロの厳しさなんだと痛感させられる。
「いいんだけどさ。愛莉ちゃん怒って帰っちゃったんだとねぇモデルいなきゃ今日の撮影中止しするしかない」
「モデルならいますここに」
美風君は私を指さす。
ってえええ!?私!?無理ッ!
顔に出ていたのか美風君は私に耳打ちをしてきた。

「君のせいで撮影進まないんだからね責任とってよね」
「うっ…はい。私やります!」
「出来るの?見たところ素人だよね」
出来るか出来ないかって聞かれたら出来た無いけどでも私しか今やる人は居ないやるしかないんだ。

「大丈夫です。できます!」
真剣な目でカメラマさんを見るとさっきの優しい顔に戻った。
「オーケイ、じゃあやろう。皆準備進めて!あ、君は衣装に着替えてきてね」
「は、はい!」
メイクさんに急いで連れてかれて撮影の準備をする。
いきなりの初めての撮影鏡越しに引き攣った顔が映るとメイクさんは大丈夫だよと優しく声を掛けてくれて少し安心したもののまだ顔は引き攣っていた。
可愛らしいピンクのドレス衣装嵯峨原さん仕様になっているから私に似合うか心配だ。
急ピッチで進められた準備が終わりメイクさんが私をまじまじと見つめ呟いった
「き、綺麗…似合ってるよ貴方!」
「うえっ!?そそそんなことは…」
鏡を見るとまるで別人のように見える自分正直自分の目を疑ったメイクさんの腕が良いのだろうし身元がばれない様にロングのウィックで変装しているせいかな。
「っさ、行きましょう時間が押してるわ」
「あ、あのっありがとうございます!」
メイクさんは目を見開いて私を見ると顔が微笑む。
「いえいえ、そんこと言われたのは貴女が初めてだよ。こちらこそありがとう」
スタジオに急いで向かった。



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