Love song of stars | ナノ


▽ 


「あれ?愛音さん見ませんでしたか?」
「見てないよー」
…あれだけ言ったのにどこほっつき歩いてるんだろうあの馬鹿やっぱ容量8bit以下だね。
「そろそろスタンバしてくださーい」
「はーい。行こう藍君」
「う、うん」
なんだろう詩歌のこと気になって落ち着かない…。

撮影が始まり次々へとボーズを決めてシャッターが押されていったけどカメラマンが怪訝そうな顔で僕を見る。
「どうしました?」
「美風君どうしたの?調子悪い?」
「え…?」
どういう意味か理解が出来ない完璧なはずなんだけど。
写真のデータを見せてもらうと僕の顔が無表情になってる。
なんで…?
カメラマンは僕を励ましてくれたけどなんで上手くできないか解らない。


一人で考えてるとスタジオのドアが開き詩歌とこの間会ったちっちゃいのと仲良く腕なんか君じゃって嫌いじゃなかったの?そいつの事…。
モヤモヤというか…ムカムカする呑気な顔して。
「ご、ごめん迷ちゃって…」
「…言い訳はそれだけ?あれほど言ったよねうろちょろするなって遊びで来てるんじゃないんだからしかもお菓子なんか買ってきちゃって男と仲良くして馬鹿じゃないの?君ってやっぱ8bitなんだね。もう帰れば?」
違う…こんなこと言いたいんじゃないッでも吐きださずにはいられないこの苛立ち。
詩歌を見ると今にも泣きそうな顔をしていた。
なんでそんな顔するの?僕は事実を言ったまでで何も悪いこと言ってないのに。
「…ごめん…言うこと聞けなくて…わ、私帰るッ」
詩歌はスタジオを勢いよく飛び出す。
「8bitなのは君の方でしょ?馬鹿じゃないのちゃんと理由聞かないなんて八つ当たりのいい加減にしたらそれでもプロでしょ!先輩を傷つけるなんて僕が許さないよ」
ちっちゃいのが僕を睨む。
「は?何言ってるの君詩歌に嫌われてるくせに」
「僕は先輩に嫌らわれようと先輩のこと好きだから別に良いよだから…先輩を傷つける奴は許さないッ」
耳元でそういうと詩歌の後を追った。




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