Love song of stars | ナノ


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一人でぽつんと美風君の帰りを待っていた知ってる人なんか居なくて隅の方で立ってスタジオの様子を眺めている。
「ねぇ君ちょっとお使い言ってきてくれないかな!?愛莉ちゃんがどうしても飲み物が欲しいって言ってね今手離せないからお願いしたいんだけど」
一人で居ると暇そうに見えたのか実際暇なんだけどスタッフさんが私にお使いを頼む。
美風君に出歩くなって釘刺されたんだけどこの人困ってるみたいだしなにより断れる雰囲気じゃない。
「わかりました」
「うわーありがとう!じゃあこれリストね一応ビルの中に売店あるからそこで買うといいよ」
「はい」
早速スタジオを出てお使いを行くことにする。

…売店ってどこなんなだろう?そうだ一旦ロビーに行って案内板見ればいいか。
一階に戻り案内板へと向かい丁度売店が一階あり早歩きで売店へと目指す。

「えーっと…チョコと、サイダーと、お弁当!?あんなに細いのにいっぱい食べるんだ凄いなぁ…」
商品を見つけてレジへと持って行き会計済ませて元いたスタジオへと急いで戻る。

…迷子になった…やっぱりお使いなんて行くんじゃなかったな。
どうしよう…ううっ…甦れ私の記憶!なーんて使えたら楽なのに。

「んー…「あれ!?詩歌先輩じゃないですか。何してるの?」うわ…最悪」
声の人物に気付き後退りをする。
「逃げないでよー先輩僕に会えて嬉しい?嬉しい!?」
いや、むしろ嬉しくない最悪って言っただろ。
無視をしてもめげずに話しかけてくる帝コイツのこういうところ相変わらずウザいな。

「あ、もしかして迷子ぉ?恥ずかしー」
帝の言葉にピタリと止まる。
「うわー!煩いなっまままままいごで何が悪いぃぃぃ」
「あ、図星だったんだ。仕方ないな僕が"特別に"連れてってあげる」
「あんたに助けられるくらいなら永遠に迷子になった方がマシだ」
「ほんとー素直じゃなーい。いいからいいから」
帝は無理やり私の腕を引っ張り引きずるように歩く。




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