Love song of stars | ナノ


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撮影所に入るとカメラマンとそのスタッフが沢山居てこちらに気付く。
「おはようございます!今日はよろしくお願いします」
またさっきの営業用とやらのスマイルといつもより高い声で挨拶するとスタッフの人達が揃えて挨拶をして私は美風君に腕で突かれて慌てて挨拶をした。

「美風君今日はよろしくー…あれ?この子は?」
「すみません自己紹介が遅れて彼女は今日僕のサポートをしてくれる愛音詩歌さんです」
「よ、よろしくお願いします!」
深々とお辞儀をして顔を上げると男の人が優しそうに私を見る。
「よろしくね。そんな緊張しなくてもいいよ!美風君完璧だからあっと言う間に終わるしさ」
こんな雰囲気で皆仕事してるんだ…あれあそこにスタイル良い人が居る。うわ、顔ちっちゃ!可愛い…。
モデルらしき人もスタジオに入ってきた。

「藍くーんっ今日はよろしくね?」
「うん、よろしくお願いします僕不慣れなのでアドバイスしてくれると嬉しいですよ」
「またまたぁ藍君完璧なんだから大丈夫だよ」
2人で楽しそうに会話をしていて隣に居る私は蚊帳の外になっていた。
でも間近で見ると本当に綺麗な人…美男美女でお似合いだな…あれ?今胸が痛くなった気のせいかな?
一人で考え事をしているとモデルさんが私と目が合い睨まれたような気がする。


「なにぃこの子スタジオ間違ったのぉ?プ、ダッサ」
最後の言葉は私にしか聞こえない様に耳元で言ってきた。
怖ッえ!?こういう世界にもこんな人居るんだ!別に良いけど慣れてるし…。
「彼女ね今日一日僕のサポートしてくれる愛音詩歌さんです」
「よ、よろしくお願いします…」
「ふぅん、私は嵯峨原愛莉よ。ねぇねぇそれより藍君撮影の打ち合わせしなぁい?2人で」
「うん、いいですよ先に行っててください」
「はーい」
嵯峨原さんがスタジオを先に出て行った。
「ねぇ詩歌さっきの感じ悪いよもっと愛想良くしてくれなきゃ困るんだけど」
「ご、ごめん…」
「はぁ直ぐ戻るからおとなしく待っててよね?。絶対一人で外でたりうろうろしないでよ」
と伝えて美風君は嵯峨原さんの後を追って行った。






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