Love song of stars | ナノ


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私はカタカタとなにか叩くような音で目を覚ます。
「あれ…ここどこ?」
カラフルな家具が置いてあり見渡すと色んなCDやレコードが置いてある。
見覚えのある後ろ姿がディスクに座って何か仕事らしきことをしているみたい私は今までの経緯を頭をフルに回転させて理解した。

「まだ寝ぼけてるの?」
クルリと椅子を回転させて私を見る美風君。
「わっえ…と」
自分のスカートがめくれて下着が見えそうになっていたこと気付き慌てて身なりを整える。
「君さ…僕も一応男なんだから気を付けてよね?まぁ君を襲うとかあり得ないけどね」
無表情で私を説教する。
「私帰る!」
勢いよく立ちあがりドアに手を掛ける。

「あのさ、もう少しで終わるからちょっと待っててよ。ほら、そこに居ていいから」
言われるがままに美風君の言う通りにする。
と言うか珍しい物ばかり…。
「これってシンセじゃん!」
大きな声を出すと美風君ははぁとため息をする。

「ご、ごめん」
シンセカッコいいなぁ弾いてみたいかも…こっちにはレコーディングルームもあるし凄い…。
このレコード聞いたことあるCDっって聴いたこと無いな…いつもレコードか生演奏しか聴かせてくれなかったしね。
あ…これ…。
一つのレコードを手に取る。
「聴きたいの?別に聴いてもいいよ」
美風君は蓄音機を指さし勝手にしてと言った。
「…いや、いい一番聴きたくないし」
美風君は再び私を見て怪訝そうな顔をする。

「あ、私何か入れるねっコーヒー?それとも紅茶?」
慌てて話を反らす。
怪しまれてないかな?…こんなレコードなんて大っ嫌い。
「ちょっと危ない!」
上の空で紅茶を入れて運ぼうとした時美風君の声でハッと我に返るとコードにに躓きそうになっていて持っていた紅茶が私にかかりそうになった。






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