Love song of stars | ナノ


▽ 


「名前聞いてないや。まっいっか…ふんふんふーん」
自然とさっき歌っていた曲を歌い出してしまっていた。
「あれー?あいあいお帰りマッチョッチョ!」
「……」
「えー!シカトはれーちゃん傷ついちゃうぞっ☆」
「……」
「あれっ?」
レイジが僕をからかおうとしてたらしいけど無反応と言うか嶺二の会話が聞こえないくらい彼女の歌が頭から離れない不思議な感覚。
「あいあいなんの歌、歌ってるの?」
レイジの問いに我に返り自分が何をしていた事に驚く。
「んー僕にくれた曲。明日から忙しいだろもう寝る」
自分の部屋に戻り着替えて布団に潜る。

僕はロボットだ何をするにも義務付けている考えるだけ無駄どうせ自分の意思は無いただ歌うだけの存在のソングロボット…。
ああ、電源切らなきゃ明日の為に充電もしなくちゃ明日も会えるかな。

魅力的な歌声とは裏腹に絶望に満ちた顔僕は君の歌声に魅せられていたことなんて全然気付かなかった。
ちっとも楽しそうじゃないのに原因不明解析できないことがあったんだ。



君と出逢って感情を知ってコンピューター通りの行動しかできない僕に素敵なものをくれた例え君の傍に居れないと解って居ても君に恋をしてしまったと思う後悔なんかしていない…まだ知るのは先の話だけどね。






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